
このブログを開設以来2月29日にはオリンピックの話題を記していました。
今回も例にならって書くのですが、わが国で56年ぶりの夏季五輪が開催予定となっているのに、この高揚感のなさは紛れもなく新型コロナウィルス感染症の影響です。今この時点では感染症終息の出口も見えず、五輪自体の開催もひょっとしたら・・・といった雰囲気です。政府は五輪中止や延期となれば政権にも大きな打撃となるので、必死の蔓延防止策を打ち出しています。五輪ムードに浮かれる状況ではありません。
過去にもオリンピックですっかり意気消沈した大会がありました。
それは1980年のモスクワ大会。ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して西側諸国は英国を除いてボイコットした大会でした。我が国も欠場決定を巡って大きな社会現象になりました。柔道の山下選手やレスリングの高田選手が涙ながらに訴えた場面は今でも記憶に残っています。

記憶をたどるとモスクワ五輪のテレビ放映権はテレビ朝日が独占契約を結んでいました。当時の岩手県ではテレビ朝日の系列局がなかったため私はかなり落ち込みましたが、東京の大学に入学してその課題はクリアしたと思いきや、日本は不参加となり、テレビ朝日は大打撃を被った形となりました。確かダイジェスト版で放送はされたと思います。日本が参加しないのでニュースの扱いも低く、チェルピンスキーがマラソンで連覇したこともかなり後で知ることになりました。
とにもかくにも東京五輪2020がこのような不幸にならないことを祈るばかりです。一日も早い感染症の終息を願います。