本日、日本学術会議のマスタープラン(「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想 ロードマップの策定」の2020年版)の審議を行い、
マスタープランにILCは掲載されました。
今日のメディア発信は、重点大型研究計画に選ばれなかったという点を強調して早期の実現は困難との報道が大勢でしたが、今後の注目点は、政府がこれまで研究者や国会議員が培ってきた国際協力の成果を基に科学技術立国として我が国が将来どうあるべきか総合的に判断されるかどうかです。
村山斉(ひとし)先生がFacebookで以下のコメントを出していました。
Hitoshi Murayama Kavli IPMU
The Science Council of Japan did not pick the International Linear Collider (ILC) for the highest priority, but placed it on the list of its Master Plan. It means that the SCJ endorsed the scientific significance of ILC. I hope for a positive political decision from this point on, especially given that the US State Department wants to see it happen.
国際リニアコライダーILCは日本学術会議の重点大型研究計画には選ばれませんでしたが、学術大型研究計画(マスタープラン)に載りました。日本の学術界にその科学的価値が認められたということです。アメリカ国務省が非常に積極的になっていて、ヨーロッパの反応がこれからの注目です。
正にその通りで、今後の政府判断が注目されます。
情報によりますと明日の閣議後に文科大臣がコメントを出す予定となっていると聞いていますので、その発言内容が今後の方向性を示唆するでしょう。
それにしてもスカッとしない進捗状況です。