2019年10月28日

投票率が下げ止まらない

昨日開票された宮城県議会選挙。

昨月行われた本県の知事選、県議選の低い投票率が問題となったが、宮城県はさらに深刻な事態に。仙台市内の宮城野選挙区に至っては27.23%であった。おおよそ4分の3の有権者が投票しなかったということは民主主義の危機である。予想するに仙台市は政令指定都市であり、ほとんどの自治事務が自己完結されるから県議会議員と言っても生活に身近に感じることは薄いという有権者の思いは想像はできないわけでもない。

しかし、低いにも想像の域を超えた数字である。27%の有権者にしか評価されていない議員の存在意義はどうなんだろう。住民に認知もされない議員の存在はどうなんだろうと素朴に疑問を感じる。

都市部の選挙区は新住民の割合が多く、政治への関心は薄くなる要素はあるが、これほど低いと自治そのものの根幹が揺らぐことになる。

選挙区の定員は有権者数で決まるが、これだけ投票率が低いと定数の根拠が無くなってしまう。いっそ過去3回分の投票率を掛けて定数を決めた方が民主的とも思える。豪州では3回棄権すると税金が上がるシステムを採用している自治体もあると聞くが、わが国も何か新しい手を考えないと選挙の信用自体が問われ、選ぶ方も選ばれる方も責任が無くなってしまうのではないか。

真剣に法改正を考える時期に来ているのではないだろうか。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする