選挙中に体験したことですけれども、議会で私に非常に厳しい質問をする現職の方で、報道などでは達増派ではないというように位置付けにされている方の事務所の近くで街頭演説をしたときに、その事務所で働いている方々が外に出て私の話を聞いていて、ああ、聞いているなと思いつつ、街頭演説が終わった後、選挙カーでその事務所前を通ったら、「キャー、達増さん」みたいな感じで押し寄せてこられてですね、つまり政治スタンスとして達増派ではない、報道上は達増派ではないと分類されている県議さんに、その人を当選させるために投票したうちのかなりが知事は達増、達増支持という方々である、そうでないと40万票対15万票とはなりませんので。ですから、県議の皆さんにも自分に投票した県民の皆さんの民意を尊重しながら、何が何でも達増反対というようなスタンスはとらないでいただきたいなと思っています。私が、私に投票してくださった県民の民意を尊重し、県議の皆さんがそれぞれ自分に投票した県民の民意というものを尊重しながらお互いに県議会でのやりとりや県政への対応を行っていけば、まさに民意が反映される形で県政も悪いようにはならないと思います。
【定例記者会見録(9月9日)から知事発言を抜粋】
9月9日の定例記者会見で以上の内容を発言した達増知事。「何が何でも達増反対というようなスタンスはとらないでいただきたい。」この発言は看過できないとして二元代表制の考え方について質しました。しかし、それに対しての答弁は「民意に沿った行動をすること」と煙幕を張り、あまつさえ「何が何でも反対・・・」というような発言はしていないとまで答弁してしまいました。
参議院選挙の開票後に当選者に自ら持参した金メダルを授与した件にも私は触れて、県の最高統治者としての振る舞いについても疑義を投げかけましたが、まったく意に介せず自分の行動を正当化しました。
ラグビーワールドカップが我が国で開催され、敵味方が真剣勝負で戦い終えた後はノーサイドの精神でお互いの健闘を讃えあう姿が多くの国民の心を揺さぶっているのとは真逆なこのような言動と行動。これらはすべて電波や県のHPから内外に情報発信されています。このような敵味方を区別し「選挙で大勝した。吾は大勝したニュータイプの知事である。」とあえて言って、いったい岩手県の何の利益につながるのかという私の問題意識です。
二元代表制は日本の地方自治制度にあって互いに独立した機関です。独立しているが故に別々の選挙で選ばれる。私たち議会人は議会という公の議論する場で執行側を監視し、自らの調査や研究に基づいて政策提案をしていく立場にあります。それを選挙結果を都合のいいいように数字から勝手に解釈して「批判はやめろ」みたいな高圧的な発言は見逃すわけにはいきません。
【岩手日報 10月17日朝刊より M記者の筆と推察される👀】
翌日の新聞記事にも取り上げてももらいましたが、私は特に有権者から「しっかり監視してくれ!」という民意を受けて議席を頂きましたので、これからも監視の目を光らせてまいります。