2019年10月31日

議論が深まらない

決算特別委員会、部局別審査2日目。

物事の一面だけを見て、質問する議員が多すぎる。批判を承知で私はこのことを問題提起したい。問題にはだいたいA面とB面が必ずあって、両面をよく把握した上で問題提起すべきだ。議員の悪い特性で自分だけが知っている面をあからさまに出すとさらに味が悪い。じゃあ自分はどうなんだと問われるともちろん100点満点ではないという自覚はある。しかし、なるべく議論が深まるように工夫する努力はしているつもりだ。大事なことは問題の質を深め、課題解決のために議論をもって前進させることにある。

かつて先輩議員の質問で、聞いていて納得できる方、参考になる議員は多くではないが、少なからずいた。果たして今はどうだろう。

さらに私は行政が先例至上主義で、自分たちがやっていることは常に正しいという姿勢、改良を施す努力をしていない部署に対して徹底的に追及する。それが議員に課せられた行政の監視に他ならない。

将来に向けて問題意識を持ち解決の努力をしている部署はきちんと評価することも大事だ。ただ、達増県政のトレンドは「やってます」答弁が蔓延り、どんどん劣化しているように思える。それを指摘できないのは議員の責任放棄だとさえ思う。

もう少し議論が深まるよう私なりに方策を考えたい。
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2019年10月30日

中学校の部活動のあり方について

県教委は生徒数の減少や学校外で芸術文化活動に取り組むなど、活動が多様化している現状を鑑み

望ましい部活動の在り方を検討する必要があると捉え、中学生のスポーツ・文化活動についての研究を進めることとしプロジェクトチームを立ち上げて今後本県中学生から意見聴取や有権者からの意見を参考にし、生徒本位の有意義な活動の方向性について検討することとした。

と先の本会議で教育長が答弁しました。


このことは現状に教育委員会がしっかり向き合い、より良くしようとする教育委員会の姿勢を示したもので私は評価するものです。立ち止まって何も変革をしないというのは組織として体を成さないに等しいと考えます。

私は時間を見つけて小中学生のスポーツ大会を観戦しに行きますが、近年学校規模の格差が大きくなっていることの影響が気にはなっていました。さらに言えば果たして学校現場の中で特に運動部の部活動が完結できるかという問題が顕著になっていると感じておりました。このことは中体連の運営でこれからも未来永劫クラブ活動が可能なのかという大きな問題もはらんでいます。地域との連携を強めて地域クラブを主体にしたスポーツの在り方は理想ではありますが、簡単に移行出来るものでもありません。地域の体協に子どもたちの遠征費や強化費の基金をつくり、全国大会遠征の都度に父母会が寄付を募るエネルギーを抑える工夫をしたらどうかと提案したことがありましたが、結局前には進みませんでした。


今回県教委がステップを一つ踏み出したことを契機に教育現場だけでなく地域でもいろいろと話し合う機会をつくって行きたいと思います。
posted by 飯沢ただし at 19:52| 岩手 ☀| Comment(1) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月29日

いわて県民クラブ 台風19号被災地視察

本日は議会が休会となったため、この機会をとらえて沿岸地を襲った台風19号の被災地をいわて県民クラブで視察してきました。

視察先は

@宮古市重茂半島白浜地区(県道)
A重茂漁港孵化場
B山田町三陸鉄道被災箇所
C山田町田の浜地区
D船越家族村オートキャンプ場

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三陸鉄道の線路下を横からえぐった川も平時は水量がほとんどない個所。短時間で相当な降雨量があったことを物語っています。下流部の鯨と海の科学館敷地内では盛岡工業高校の生徒さんが土砂の撤去作業ボランティアをされていました。


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田の浜地区では後背地の山から土石流が押し寄せ、道路が川と化し、皮肉なことに東日本大震災後に整備した堰堤が堰き止める格好となり水がはけない状況となるまったく想定されない事態が発生。海からも山からも災害が押しよせるのを防ぐには本当にどういった対処が必要なのか考えさせられる状況でした。山田町長から県への喫緊の要望もあわせて直に説明を頂きました。

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土石流で沢がえぐられコテージもこのような状態に


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オートキャンプ場のジャブジャブ池もこの通り土砂ですっかり埋め尽くされています。


正に百聞は如かずで、被災の状況をまざまざと直視してきました。被災地はここだけではありません。私も過去に経験した砂鉄川氾濫のことを思い出し今後の減災対策はどうあるべきか検証して、短期に長期に必要な対策を会派で講じ、県、国へと訴えていきたいと思います。
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2019年10月28日

投票率が下げ止まらない

昨日開票された宮城県議会選挙。

昨月行われた本県の知事選、県議選の低い投票率が問題となったが、宮城県はさらに深刻な事態に。仙台市内の宮城野選挙区に至っては27.23%であった。おおよそ4分の3の有権者が投票しなかったということは民主主義の危機である。予想するに仙台市は政令指定都市であり、ほとんどの自治事務が自己完結されるから県議会議員と言っても生活に身近に感じることは薄いという有権者の思いは想像はできないわけでもない。

しかし、低いにも想像の域を超えた数字である。27%の有権者にしか評価されていない議員の存在意義はどうなんだろう。住民に認知もされない議員の存在はどうなんだろうと素朴に疑問を感じる。

都市部の選挙区は新住民の割合が多く、政治への関心は薄くなる要素はあるが、これほど低いと自治そのものの根幹が揺らぐことになる。

選挙区の定員は有権者数で決まるが、これだけ投票率が低いと定数の根拠が無くなってしまう。いっそ過去3回分の投票率を掛けて定数を決めた方が民主的とも思える。豪州では3回棄権すると税金が上がるシステムを採用している自治体もあると聞くが、わが国も何か新しい手を考えないと選挙の信用自体が問われ、選ぶ方も選ばれる方も責任が無くなってしまうのではないか。

真剣に法改正を考える時期に来ているのではないだろうか。
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2019年10月27日

すばらしいラグビー日本代表

ラグビー日本、国際化で躍進 「皆がリーダー」に

【2019/10/21 23:00日本経済新聞 電子版】

20日の南アフリカ戦に3-26で敗れ、アジア初開催のワールドカップ(W杯)に臨んだラグビー日本代表の挑戦は終わりを告げた。伝統チームの独占が続いた8強に割って入ったのは、ラグビーの歴史を塗り替える快事となった。

「タハ、ウア、トル、ファ、ニマ」「イル、イー、サム、サー、オー」。6月、宮崎市での代表合宿。トレーニング中に行き交うのはトンガ語、韓国語など5カ国語の数字だった。一人ひとりが大声で1〜5を数える際、海外出身選手が母国語で場を和ませた。今回の代表には日本代表で歴代最多15人の海外出身選手がいた。出身国は7カ国。トンガ出身の中島イシレリのパワー、南ア出身のピーター・ラブスカフニの経験などは大きな戦力だった。

ヘッドコーチ(HC)のジェイミー・ジョセフはルーツの異なる彼らを一つにまとめる工夫を凝らしてきた。ジョセフのチームはフラットだった。リーダーに指名された10人の選手が試合前、守備、攻撃、規律、密集戦などの戦術をほかの選手に伝達する。最終的には全員がリーダーにならなければと、南ア戦の直前はこのミーティングもなくなった。

大会を通じて選手の主体性、自律の芽生えが見えた。金星を挙げたアイルランド戦では選手たちが話し合ってスクラムの方向などを修正し、ピンチを脱している。



今回のラグビー日本代表は今後の日本社会の国際化を象徴する成功事例だと思います。

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東北大学の山本均先生が示唆に富む意見をFacebookに記事を載せています。


10月14日
やりました、日本代表。スコットランドの方のTwitterに'We were outstanding today. Japan were just better than outstanding. They were magnificent.'とあったように文句なしの勝利でした。でもそれ以上に心温まるものがあります。日本代表メンバーの生まれ故郷です。半分は日本以外からで、日本国籍でないメンバーもいます。トンガ、ニュージーランド、サモア、オーストラリア、韓国、、、それでいてこれほど強く団結したチームをみたことはラグビー以外も含めて思い出せません。そんな彼らが想像を絶する厳しい練習を耐え抜いてこれだけのことを成し遂げる。いま日本で働く海外生まれの人たちが増えていて、将来社会問題が顕在化することもあるでしょう。そんなときこのラグビー日本代表のことを忘れないようにしたいものです。



山本先生、私も決して忘れません。
posted by 飯沢ただし at 23:08| 岩手 ☀| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月26日

議論の過程こそ大事!

今日はラグビーWCの準決勝。優勝最有力候補のニュージーランドがイングランドに敗北。もともと大きな差はないと思っていましたがイングランドの完璧な試合運びでした。エディにやられましたね。しかし、試合の流れをいつでも作れるニュージーがあれほど慌てた攻撃をするのを見たのは初めてかもしれません。ラグビーは奥が深いです。



さて、昨日の県議会は決算特別委員会が始まる前の補正予算や発議案、請願を議決する本会議が開かれました。

いわて県民クラブの政策担当者は佐々木努議員が今期も担っていて、発議案を作成するだけでなく他の交渉会派との意見調整の役もお願いしています。いわて県民クラブでは政策副担当のハクセル美穂子議員や千葉じゅんこ議員も積極的に作成に関わっています。

今回この発議案の件をなぜ取りあげたかというと・・・佐々木努議員が作成した

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この請願に対して第一会派から賛成できないとの意思が示され、結局は共同提案にはならずに提出をされない結果となりました。私もかつて発議案調整会議には過去に何度も出席したことがありますから、大体の雰囲気は感じ取れるのですが、単独で提出して本会議の採決に持ち込むことももちろん可能だったのです。しかし今回は会派内で相談して佐々木議員に取り扱いを一任しました。

そこで問題なのが、なぜに反対となったのか第一会派は明確な理由を示すこともなかったこと。

こうした無言の圧力で理由なく処理されることは、議会の活性化や進化を遅らせている要因にもなっていると思います。第一会派こそ議会基本条例のお手本となるような行動をすべきものと思うのですが、現実はなかなかそうはいきません。


法制化によって県庁内敷地はすべて禁煙となっているのに議会のみが事実上特権化している議員の喫煙室が存続している実態をどうするかという議論も遅々として進まない状態。こうしたことが積もり重なると有権者との意識のかい離がますます進んでいくことになるのです。

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2019年10月25日

台風19号に係る「災害対策連絡本部」が設置

岩手県議会における大規模災害等業務継続計画

台風19号の被害状況に鑑みて平成30年に岩手県議会基本条例の中に追記された上記の策定計画が初めて発動されて、連絡本部が設置されました。昨日は初めての本部員会議が開かれ、政府関係省庁に緊急的に「災害対策連絡本部」から復旧に向けた意見書を提出することに決定しました。

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東日本大震災時の時の対応と同様に代表者会議のメンバーは全員執行部席に着席することになり、珍しい構図の写真が↑です。


政府への意見書提出も議会活動として重要ですが、より実効性が上がるように側面から働きかけるのも大事な議会や議員の仕事です。いわて県民クラブも29日(火)に宮古市と山田町の被害状況を調査にいく予定を組んでおります。
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2019年10月24日

総務常任委員会@ILCなど

県議会は昨日各常任委員会が開かれ、私は総務常任委員会6年連続(通算8年目)の所属となりました。総務委員会(岩渕誠委員長)の元、付託案件について審査しました。


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私が総務常任委員会を希望して所属しているのはILC実現に向けての進捗管理が大きなテーマであり、目的である訳ですが、この度8月から部局に格上げされて初めての審査となりました。
質疑と政策要望の内容は

👀 先に行われた住民とのILC安全管理に関する説明会、いわゆるリスクコミニケーションについては継続的に、内容の練度を上げて行うべし。
👀 ILCの発展性に関心のある住民も多くいることから、説明会の持ち方について民間組織と連携して積極的に行うべし。


の大きく2点です。時間の都合でILC地域振興ビジョンについて発言できませんでしたが、その内容についてはしっかり執行部に後日伝えておくことにします。

また、三陸防災復興プロジェクトの検証作業、台風19号による三陸鉄道の復旧問題、シンポジウムを多用して県事業を遂行したとする政策達成過程の認識と二次展開の必要性について私の意見を交えて申し上げました。


何しろ、達増県政になってからは「達成しています。首尾よくいってます。」のオンパレードで課題認識と是正に向けた手だてが質疑のやり取りで感じられなくなったのは私はまったくもって不満です。知事自身が「うまくいってます。」を強調するので庁内にもその気風が蔓延っているのは組織として質が向上しているとは言えない状態にあることは間違いありません。
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2019年10月22日

代表質問から@二元代表制

 
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選挙中に体験したことですけれども、議会で私に非常に厳しい質問をする現職の方で、報道などでは達増派ではないというように位置付けにされている方の事務所の近くで街頭演説をしたときに、その事務所で働いている方々が外に出て私の話を聞いていて、ああ、聞いているなと思いつつ、街頭演説が終わった後、選挙カーでその事務所前を通ったら、「キャー、達増さん」みたいな感じで押し寄せてこられてですね、つまり政治スタンスとして達増派ではない、報道上は達増派ではないと分類されている県議さんに、その人を当選させるために投票したうちのかなりが知事は達増、達増支持という方々である、そうでないと40万票対15万票とはなりませんので。ですから、県議の皆さんにも自分に投票した県民の皆さんの民意を尊重しながら、何が何でも達増反対というようなスタンスはとらないでいただきたいなと思っています。私が、私に投票してくださった県民の民意を尊重し、県議の皆さんがそれぞれ自分に投票した県民の民意というものを尊重しながらお互いに県議会でのやりとりや県政への対応を行っていけば、まさに民意が反映される形で県政も悪いようにはならないと思います。
【定例記者会見録(9月9日)から知事発言を抜粋】

9月9日の定例記者会見で以上の内容を発言した達増知事。「何が何でも達増反対というようなスタンスはとらないでいただきたい。」この発言は看過できないとして二元代表制の考え方について質しました。しかし、それに対しての答弁は「民意に沿った行動をすること」と煙幕を張り、あまつさえ「何が何でも反対・・・」というような発言はしていないとまで答弁してしまいました。


参議院選挙の開票後に当選者に自ら持参した金メダルを授与した件にも私は触れて、県の最高統治者としての振る舞いについても疑義を投げかけましたが、まったく意に介せず自分の行動を正当化しました。


ラグビーワールドカップが我が国で開催され、敵味方が真剣勝負で戦い終えた後はノーサイドの精神でお互いの健闘を讃えあう姿が多くの国民の心を揺さぶっているのとは真逆なこのような言動と行動。これらはすべて電波や県のHPから内外に情報発信されています。このような敵味方を区別し「選挙で大勝した。吾は大勝したニュータイプの知事である。」とあえて言って、いったい岩手県の何の利益につながるのかという私の問題意識です。


二元代表制は日本の地方自治制度にあって互いに独立した機関です。独立しているが故に別々の選挙で選ばれる。私たち議会人は議会という公の議論する場で執行側を監視し、自らの調査や研究に基づいて政策提案をしていく立場にあります。それを選挙結果を都合のいいいように数字から勝手に解釈して「批判はやめろ」みたいな高圧的な発言は見逃すわけにはいきません。

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【岩手日報 10月17日朝刊より M記者の筆と推察される👀】

翌日の新聞記事にも取り上げてももらいましたが、私は特に有権者から「しっかり監視してくれ!」という民意を受けて議席を頂きましたので、これからも監視の目を光らせてまいります。
posted by 飯沢ただし at 23:04| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月15日

明日代表質問に登壇します

諸般の事情により久々の投稿です。

9月定例県議会の一般質問が明日から始まり、改選直後の定例会は知事のみが答弁する代表質問があります。

明日は時間差放映でテレビ中継(テレビ岩手)もあります。私の放映は17時頃となります。代表質問は2月定例会でも行いましたが、前回は同僚議員から、飯沢らしくない優し過ぎたと評価されましたので今回は激辛論調に心がけます。

質問項目は

1)台風19号被害を受けた国土強靱化地域計画について

2) 二元代表制に係る知事の考えたについて

3) いわて県民計画の取り組について
*少子高齢化と人口減少問題の施策展開について
*財政運営に係る課題について
*歳入の確保について
*2020年代の本県の目指す産業構造について

4) 地域医療の確保について

5) 県南・県境地域における振興策について
*ILCの実現と地域振興ビジョンについて
*県南振興策と新笹の田トンネルの実現について

を予定しています。前回に引き続き一問一答方式で行いますのでぜひテレビ中継をご覧下さい。
posted by 飯沢ただし at 19:39| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月01日

臨時議会が閉会

改選後の臨時議会が去る9月26日に閉会しました。

この臨時議会で新しい正副議長や常任委員会の委員選任等の役職が決定されました。

私は早い段階(改選直後の代表者会議)からメディアへも積極的に情報発信をして、議長は第一会派から副議長は第二会派(自由民主党)からということを主張してきました。その心は

ILC(国際リニアコライダー)実現が大詰めになっているこの重要な局面において副議長といえども政府与党に所属している議員を県議会が選出する意義は従来と比較して大きな意味を持つからです。


ILCの実現の成否によって本県の行く末は大きく左右されることは説明するまでもありません。


議長の代理という名代で自民党本部へILC議連会長や議連幹事長と面談することも可能であり、普段お付合いしている同じ党の仲で本県の課題もフレンドリーな会話の中で進めることもできたでありましょう。面談する相手への肩書の有用性を議会が推し量って人選する意味が今回はあったはずです。ILC推進を図る県の執行部も大いにこの人事を幅広く利活用できた可能性もあったのではと私は思います。


しかしながら、結果は第一、第三、共産党会派が数に頼んで前期と同様のスタイルで押し切ってしまいました。共産党に至ってはこれまでILC推進の決議に退席をする行動を取っていた経緯もあり、見方によってはILCに関して人選過程における議会の意思自体を疑問視される結果となったことを否定できないことになってしまいました。誠に残念でなりません。


それも本会議直前になって打診も相談もなく押し切ったことも私は腑に落ちません。今回は予め第二会派からも第一会派へ意思を通じていた訳ですら4年前のガチンコで選挙で戦った時とは条件が違うのです。



しかし、こうして地団太踏んだところで結果がひっくり返るわけでもなく、結果は結果として受け止めて次善策を考える道を選ぶしか方法はありません。選出されたお二方には全力でILC実現に議会を代表する立場として行動してほしいと思います。

posted by 飯沢ただし at 23:53| 岩手 | Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする