2019年06月10日

天安門事件から30年

天安門事件から30年が経過したのを機に報道機関が努力して証言者を得ている。

今日放送されたNHKスペシャルも天安門事件に深く切り込んでおり、興味深く視聴した。

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戒厳令を引かれて軍がデモに参加した学生らに発砲するに至った経緯は実に恐ろしい内容であった。上層部からの圧力に屈して発砲に至ったことに今でも悔恨の思いを引きずっている元軍人の話は平和日本に安住している自分らには想像すらできない。

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共産党一党支配の恐ろしさは、この事件を契機として当時の政府関係者からの「民衆は権力に服従するしかなくなりました」の証言で十二分に理解することができる。またNHKの独自取材で当時の中国共産党の権力闘争がこの事件の主たる背景だったとは驚いた。


しかし、さらに恐ろしいのは当時の西側諸国が中華人民共和国の民主化運動への軍事力による弾圧に抗議はしたものの、中国マーケットの魅力に取りつかれて中国政府に対してアメリカも日本も西側諸国も糾弾の手を下ろしてしまったことの事実だ。国のリーダーはいかに自国の利益を優先に考えなければならないとはいえ、この矛盾はいったい何なのかと思う。


今のアメリカ合衆国に象徴されるように自国の利益追求と世界の平和秩序維持は振り子のように常に振れていく。結局、我々はこの矛盾の中に生きているのだということなのだ。

posted by 飯沢ただし at 00:12| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする