本日、次期総合計画特別委員会の最終審議があり、最終的に付帯意見付で全会一致で可決されました。
私もこの間、幸福を主題にしたこの計画については私自身の問題意識に基づき、当委員会をはじめ常任委員会や先の代表質問でも問題提起と提案を繰り返してきました。結局、「県行政に関する基本的な計画の議決に関する条例」には議決をするうえでこの条例の最大の弱点である執行権の範囲にまで入り込めない点もあり、付帯意見を付すという手段にしか議会の意思を反映できないということで了承の道しかなかったという極めて不完全燃焼な結末になってしましました。
はっきり申し上げて、2020年代の厳しい時代を乗り越える政策体系に至っていない。この計画をまとめた県職員にはご労苦の限りで、知事の「幸福」という哲学理念が先行して政策化するに苦渋の跡が見える中身でした。私は今でも人口減少問題や厳しい時代を乗り越えるための産業振興や人材育成に真正面から向かい合う政策が今でも最優先と思っています。これは達増知事との立位置が全く異なるのでどうにもなりません。
本日の質疑でもまとめの意味で、この計画の胆となる県民の参加やプロジェクトの予算枠等に関して、計画の弾力的な運用に関して質疑と意見を述べましたが、この10年の達増県政の県政運営のやり方から見ても、答弁内容はは十分に納得し信頼に足りうるものはありませんでした。さりとて修正案で対抗する術も執行権の前には通じず、やむなく付帯意見という条件をつけて賛成となった次第です。
この上はこれからも単年度ごとに計画の実行性に関して議会として付帯意見に基づいて監視し、県政がより良くなるように粘り強く提案していく以外にありません。私たち「いわて県民クラブ」から提案した@人口減少問題に対して各種施策を積極的に推進することA財政運営管理と行財政運営を的確に行うという内容を理解し了承てくれた他の会派には感謝を致します。