
年明け早々に細井館長の急逝の訃報が駆け巡り、地域の皆さんも私も驚きと悲しみに包まれました。
細井先生は記念館の館長として芦東山先生の功績を世に知らしめると共に伊達藩や盛岡藩の歴史について古文書解説の歴史講座を記念館で開催されるなど広く地域に知られた存在でありました。
私も興味あるタイトルの時には記念館に足を運び先生のお話を楽しく拝聴させて頂きました。昨年は岩手県トラック協会一関支部の事業者研修会でも講演を賜り多くの事業者の方に芦東山や田村藩の歴史についてお話され、大好評で今年もぜひ続編をとの要望も数多くあったところでした。お酒も雰囲気も大好きな先生で懇親会にも参加を頂き私も親しく懇談する機会を得たのでした。
先生のお話はとても楽しく分かり易く、漢文をスラスラと読むお姿にはいつも流石歴史家と感嘆しておりました。特に年号を即座に西暦に置き換える術に私はいつも驚嘆しており、とうとう昨年の懇親会の席で先生は何時代から記憶されておるのですかとお聞きしましたら「江戸時代からですね」という返答と同時に「飯沢議員、そんなのは大したことないですよ。そのために年表というのがあるのですから」と一笑に付されてしまいました。
軽妙でかつ洞察力の鋭い細井先生の温容にこれから接する機会を失ったことは誠に残念でなりません。今は今日までのご功績に深謝を捧げ心からご冥福をお祈り申し上げます。
合掌