今年も過ぎて見ればあっという間でした。個人的には8月末に家内と一緒にタコマやユージーンの友人家族を訪問して旧交を温めたのが一番のハイライトでした。ところが後半は悲しく辛い出来事もあり、かなり落ち込んだ日が続きました。

世の中の無常は日々肌で感じているところですが、最近の動きの激しさには正直戸惑うことが多くなってきています。命を軽んじるニュースが毎日のように流れて非情さを感じるのも一瞬になってきている気がします。たいへん恐ろしく残念なことです。
来年の5月からは新しい天皇が即位し年号も変わります。私たちが育った昭和も遠く遠くへと加速度がついて記憶のかなたに押しやられていく寂しさを感じるこの頃です。今月はボヘミアンラプソディという映画が大ヒットして私も12月の音楽はクイーン漬けでした。しかしこれから70年代80年代は良かった(確かに楽しかった)というのは本当に昔話に近くなっていくという現実です。世の中が激変するこの時こそこれからはもっともっと未来志向で行動していかねばと最近強く思います。
私は政治家を志して活動している以上、未来、将来を考えて発言と行動をすることを肝に銘じています。ILCにいち早く着目して行動してしてきたこともその一環です。ILCの実現にかかるタイムリミットはあと2か月、実質1か月かもしれません。自分ができることをしっかり進めていく覚悟です。
日経新聞で今後のILCへの動きにについて正確な記事が出ていましたので以下貼り付けます。
ILC候補地の岩手・宮城 政府へ働きかけ強める 欧州が長期計画、年明け正念場
【2018/12/28付日本経済新聞 盛岡支局長 冨田龍一】
宇宙誕生の謎を探る次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を国内に誘致する計画について、日本学術会議が「誘致を支持するには至らない」とする意見をまとめ、文部科学省に提出した。実現には厳しい回答だが、建設候補地の岩手県などは政府の前向きな判断を求めてさらなる働きかけを進めていく構えだ。2019年1、2月が正念場になる。
推進側の見解は異なる。東北ILC準備室長で岩手県立大学の鈴木厚人学長は「アジアで初めての大型計画のため学術会議が心配するのは分かる」と理解を示す一方で「資金面の国際分担など課題とされた点は政府による意思表明とその後の国際協議で解決されるものだ」と反論する。協議の中で資金負担が過大になれば離脱すればいいという考え方だ。
ILCによる地域活性化への期待は大きい。岩手県推進協議会が試算した経済効果は20年間で最大5兆7200億円に達する。
18年度は応援団が相次いだ。4月、映画監督の押井守氏の呼び掛けで発足した「ILCサポーターズ」には現在約30万人が参加する。6月は元総務相で前岩手県知事の増田寛也氏が発起人となり、経済人や文化人らによる「ILC100人委員会」ができた。東北6県と北海道、大阪府の道府県議会は12月、実現のため特別決議を採択した。
欧州は19年初めに素粒子物理学の長期計画を検討することになっており、当初、予算措置のため18年内の日本の態度表明を求めていた。だが学術会議の議論が長引いたため、ILCを推進する国際的な研究者組織は19年3月7日まで期限を延長した。
県などは残り約2カ月に望みをかけている。今後は経済界の支援を取り付けたい考えだ。ILC技術は輸送、医療、新素材、情報通信、環境など様々な分野で応用できる。経済団体トップが重要性を発信することで、政府の判断に大きな影響があるとみている。東北の、日本の未来を左右するILC計画は最後の闘いが始まっている。
今年最後にこのブログを通じてご理解、ご支援を頂いた皆様に感謝を申し上げます。来年もどうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。