今週の22日(火)〜25日(木)まで総務委員会の県外視察があり、熊本県、大分県を訪問しました。
大分県では岩手と同じくラグビーワールドカップ2019の開催地である「大分ドーム」を視察。
実はこのスタジアムを視察するのは二度目でして、前回は岩手国体を目前にした大分国体の開催状況についてが目的でありました。
このスタジアムは4万人の観客を収容可能ということもあり、地方としては最大の準々決勝2試合を含んだ5試合が組まれています。当時の知事さんの英断で建設が推進され、大分国体や現在はJリーグ2部の大分トリニータの本拠地にもなっています。
開催に向けての準備については、大分県が前面に立って進めており、特に「One Rugby, One Oita大作戦」は広報のスロガーンとして呼称フリーで県民にラグビーの関心を深めるように熱心に取り組まれています。
また、認知度を高め、観戦意欲を促進を図るために「シティドレッシング」を展開し、空港や大分・別府市内中心部・公共的な広場や、交通機関のターミナルに幟やポスター、ラッピングバスなど工夫されている様子でした。
ファンゾーンについても公式、非公式とすでに具体的な検討が煮詰まっており、岩手釜石との熱の差が歴然と感じられました。
釜石の会場と同様に組織委員会からの追加設備要求は詳細に渡り、経費は当初見込みの3倍の49億円になる(釜石は約10億円)とのことでしたが、その補填財源については県の持ち出しになるのではないかとの説明でありました。しかし大分県知事は経済波及効果にも触れて県民にすでに理解を求めています。本県知事はいまのところ県民に対して何もコメントしていません。
追加要求の一つがハイフリッド芝。
大分県ではすでに実証実験を行っており、通常芝との摩耗差は歴然としていています。
さらに、芝の育成促進のためにグローライトをすでに導入しており@3000万×3を用意したとのこと。
岩手では釜石市と岩手県が共催の形になっていますが、どちらも遠慮がちに動いているように私は見えて大分県の取り組みはベクトルがシンプルになっているように感じました。釜石大会は東日本大震災の被災地会場ということで全世界から注目を一番浴びる会場ですから、情報発信の仕方は綿密に行う必要があります。全世界に感謝の意を伝えるならばこの機会を効果的に使うことに県は勢力を傾けるべきと考えます。
私達が投資効果が薄いと問題視している「三陸復興防災プロジェクト」に2億円もの真水の県単費を投入するのなら、この釜石大会に人も予算を集中した方がより効果的と思います。
また、現在どちらも民間からの協賛金を集めているようですが、このままではどちらも達成するのは困難でしょう。
今からでも見直しを図るべきです。