2018年10月31日

真の復興は未だ道険し

東日本大震災津波復興特別委員会の現地視察で故郷を離れて北上市に住んでいる被災者の方々と意見交換をしました。

以前の居住地は大槌町、陸前高田市、釜石市の皆さん。


一様に北上市の社会福祉協議会らが中心となって被災者の皆さんに寄り添ったサービス提供されていることに感謝をしつつも・・・
やはり話が進んでくると望郷の念忘れがたく、将来のことに不安を感じている声は切実でした。


・北上の冬季の降雪にいまだに慣れないこと(沿岸の人は雪かきではなく雪掃きですんでいた)
・北上在住の被災者でつくった、ふるさと会(大槌会や陸高の会)に参加しようにも足の確保が困難なこと
・故郷に土地とお墓があるのだが、生活の拠点は北上にあり今後どうしようかという悩みのこと
・防災広報の仕方が故郷の自治体と異なり、地震や川の増水の度にとても不安に感じること


移転された方は高齢者の方がほとんどで、健康面の不安も二重になりいまだに熟睡できない方もいらっしゃいました。


私が関心を持ったのは、なぜ北上市に移ってきたかという理由。
そのほとんどが子どもさんが北上市に住んでいる(住んでいた)という理由が多かったこと。


すなわち、震災前から若者の就労場所はすでに沿岸地ではなく内陸志向であったことなのです。故郷に思いはあれど安定した生活、希望する職種、それらの引力が強かったというこなのでしょう。(それは沿岸地のみならず、私の住んでいる中山間地にも同じ状況であるのですが・・・)

この現実をどれだけ深堀した課題として政策に起こしているのかどうか。

具体的には、震災後、若い人たちに魅力ある雇用の場をどこまでやってきたかということ。
起業件数は大いに増えて着実に復興は進んでいるとの新聞報道がある一方、故郷を将来支える若者の流出をどれだけ抑えられる骨太の産業振興策が果たして存在したのかどうか・・・被災地自治体は市民の生活再建にエネルギーの殆どを費やされ将来の産業振興策にまで手が回らないのが実情。ゆえに広域の産業戦略を担う県こそがその役目を担うべきなのに目だしとなるような新戦略は未だに見えないのです。

東芝メモリー(株)の誘致が決定し、北上市周辺の賑わいとは対照的な被災地の実情。労働者不足が懸念される中「被災地からバスで通勤したらいいのではないか」という県のトップリーダーの発言があったとか・・・この程度の認識では言わずもがな。

被災地の社会的人口流出に歯止めがかかったとか一時的な現象を声高に喧伝して成果を強調する体質では将来への布石など打てるはずもない。また、批判的な声は遠ざけるようなトップリーダーの差配では希望や幸福などの言葉も空想に過ぎません。


このままでは被災地からの若者の人口流出は止まらないことは明らかです。そのことは重大に被災地の復興に関わってくるのです。
幸いにしてILCという明るい材料が手が届くところまできていますが、エネルギーの地産地消策等を提案してきた私たちにとってこの間の県の対応は納得のいくものではありません。


そのことを改めて認識を起こしてくれた北上市に在住している被災者んお皆さんの声でした。まさに答えは現場にありです。

posted by 飯沢ただし at 23:31| 岩手 ☀| Comment(0) | ★We shall revive ! 【必ず復興】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月28日

RWC2019に向けて(大分県視察)

今週の22日(火)〜25日(木)まで総務委員会の県外視察があり、熊本県、大分県を訪問しました。

大分県では岩手と同じくラグビーワールドカップ2019の開催地である「大分ドーム」を視察。

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実はこのスタジアムを視察するのは二度目でして、前回は岩手国体を目前にした大分国体の開催状況についてが目的でありました。

このスタジアムは4万人の観客を収容可能ということもあり、地方としては最大の準々決勝2試合を含んだ5試合が組まれています。当時の知事さんの英断で建設が推進され、大分国体や現在はJリーグ2部の大分トリニータの本拠地にもなっています。


開催に向けての準備については、大分県が前面に立って進めており、特に「One Rugby, One Oita大作戦」は広報のスロガーンとして呼称フリーで県民にラグビーの関心を深めるように熱心に取り組まれています。

また、認知度を高め、観戦意欲を促進を図るために「シティドレッシング」を展開し、空港や大分・別府市内中心部・公共的な広場や、交通機関のターミナルに幟やポスター、ラッピングバスなど工夫されている様子でした。

ファンゾーンについても公式、非公式とすでに具体的な検討が煮詰まっており、岩手釜石との熱の差が歴然と感じられました。


釜石の会場と同様に組織委員会からの追加設備要求は詳細に渡り、経費は当初見込みの3倍の49億円になる(釜石は約10億円)とのことでしたが、その補填財源については県の持ち出しになるのではないかとの説明でありました。しかし大分県知事は経済波及効果にも触れて県民にすでに理解を求めています。本県知事はいまのところ県民に対して何もコメントしていません。


追加要求の一つがハイフリッド芝。

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大分県ではすでに実証実験を行っており、通常芝との摩耗差は歴然としていています。


さらに、芝の育成促進のためにグローライトをすでに導入しており@3000万×3を用意したとのこと。

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岩手では釜石市と岩手県が共催の形になっていますが、どちらも遠慮がちに動いているように私は見えて大分県の取り組みはベクトルがシンプルになっているように感じました。釜石大会は東日本大震災の被災地会場ということで全世界から注目を一番浴びる会場ですから、情報発信の仕方は綿密に行う必要があります。全世界に感謝の意を伝えるならばこの機会を効果的に使うことに県は勢力を傾けるべきと考えます。


私達が投資効果が薄いと問題視している「三陸復興防災プロジェクト」に2億円もの真水の県単費を投入するのなら、この釜石大会に人も予算を集中した方がより効果的と思います。

また、現在どちらも民間からの協賛金を集めているようですが、このままではどちらも達成するのは困難でしょう。


今からでも見直しを図るべきです。

posted by 飯沢ただし at 00:43| 岩手 ☔| Comment(0) | My Inspection 【視察日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月27日

毎日さん、大丈夫???

国内外の物理学者らが北上山地(岩手、宮城県)への誘致を目指す次世代加速器「国際リニアコライダー」(ILC)を巡る議論が大詰めだ。宇宙誕生の謎に迫るとされる施設だが、8000億円もの建設費をどう確保するかなど、多くの課題がある。
【酒造唯】

 ●ヒッグス粒子分析

 加速器は、光速近くにまで加速した電子や陽子などを衝突させて壊し、より基本的な構成要素の素粒子の性質などを調べる装置だ。宇宙誕生直後の高エネルギー状態を作り出せ、新しい素粒子の発見や物理法則の解明に役立ってきた。

 加速器には円形と直線状の2種類がある。ILCは後者で、地下約100メートルに長さ20キロのトンネル…



10月25日(木)の毎日新聞朝刊、23面科学の森という欄でILCを取り上げた記事が出たました。ネットでは有料記事になっているのでここで紹介できるのは前段のごく一部ですが全文を読むと首を傾げてしまいました。


朝刊を読んで内容を見ると、事実とは異なる重大な点を堂々と書いている点に仰天しました。

●建設費巨額8000億円
●計画縮小 成果疑問

こんな小見出しが目を引くように記事になっています。

8000億円って一体いつの情報なんでしょう?
計画の見直しは下記の文科省がリリースした報告書で明らかなように研究者による機関で正式に決定されたものであって、250GeVでも十分にヒッグス粒子関連の研究成果が期待できるとされたものと私は理解しています。その上でステージングによって当初の建設費8000億円からイニシャルコストは半額程度に抑制可能ということになっているはずです。


ILC に関する国際的な研究者組織の一つであるリニアコライダー・コラボレーション(LCC)でまとめられたILC 計画の見直し案が、リニアコライダー国際推進委員会(LCB)における審議1を経て、国際将来加速器委員会(ICFA)において承認2され、平成29 年11 月に公表された。この見直しにおいては、2017 年までの欧州合同原子核研究機関(CERN)における衝突エネルギー13TeV のLHC 実験結果を踏まえた上で建設に必要なコストを引き下げることも考慮して、ILC の衝突エネルギーを500GeV から250GeV とする提案(以下「250GeV ILC」という)に変更された。


科学にまつわる関係者にもいろいろな意見があることは認めますが、記事にする以上は事実は正確に書いてもらわないと「科学の森」の名が泣きます。

最近ILC実現に向けて動きが活発になっている中で、慎重派も同様に危機感を感じているということだけは汲み取れますが。ネーム入りの記事ですので記者の見識は歴史が証明してくれるでしょう。



posted by 飯沢ただし at 01:40| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月23日

KIWI ARROW

最近ニュージーランドに行くご縁がありまして、
突然に思い出した本船「KIWI ARROW」

以前にも紹介したGEAR BULK 社の本船名です。以前と言ってもかなり昔になりますが。検索システムで何気なく調べてみましたら、なんと同名のGEAR社の船が存在しておりました。

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しかし、私の知っているオープンハッチのガントリークレーンの本船ではなく、ジブクレーンを備えたものに変身しておりました!もちろん私が三井倉庫で働いていた船ではなく名前だけ引き継がれて新しい船になったのですが。それにしても本船ガントリーからジブクレーンに変更するとはGRAR社の柔軟性に驚くばかりです。


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ちなみにGEAR社を象徴する船は上の本船です。

そして二度ビックリはこの本船「HAWK ARROW」は1985年製で、私が乗船して働いていた船がいまだに現役で働いているではないですか!


本題に戻りますが、KIWIやNANDUなどニュージーランドに由来した本船は船員もニュージーランドと記憶しておりますが、船員とも別に親しくなったわけでもなく特に印象が残ってなくて、ただひたすらアルミインゴットやロールペーパーの荷役を早く終えるための効率ばかりを要求されて苦しい思い出ばかりでした。

加えてGEAR社以外に任された在来船のニュージーランド仕向けの本船は日本船籍のもので船員も日本人。これがまた日本人特性の年齢だけで人を判断する傾向がモロに出て陰湿なコミニケーションを日々強いられた記憶があるのです。


という過去の印象でありましたが、私にとって初ニュージーランド上陸は全く別の印象を与えてくれました。

報告の詳細は後日!!!
posted by 飯沢ただし at 00:22| 岩手 ☀| Comment(0) | Good Old Vessels【懐かしの船】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月16日

「幸福」をめぐる議論について

時期総合計画の審議が始まったことで、メディアも注目を始めてきた。

次の10年の長期計画は県の各年の政策指針となることから極めて重要である。

さて、「幸福」の件である。

県は次期総合計画を東日本大震災の復興過程でキーワードとなった幸福追求権を広義に解釈し策定を始めた。補完する行政から一気に積極的に個人の領域に踏み込んだ幸福を定義し、これをすれば幸福になれるであろうとする10の政策領域を定め、その下に12の政策を配置したものである。


今日を含め新聞メディアは議会側が幸福論の入り口で彷徨い、本論に入らないことを批判していたものがあったが、大前提に置いた県の幸福が曖昧な設定であるなら全ての政策の内容に信用性がなくなるので、この議論は外せない。推察の域を出ないが議会は対案を示せなどという論調は以前にも同じケースがあったので一部メディアには県当局からバイアスがかかっているのだろう。


そもそも憲法13条に書かれているのは幸福権を追求する権利を国が保障することであって、個人それぞれに持つ幸福感には立ち入っていない。幸福追求権によって幸福を求めたが結果としてそれから漏れた人たちを県が規定した幸福施策で満たす可能性は期待できない。なぜなら個人で感じる幸福感は人それぞれだからだ。


こんな空想的なものを出発点とするより、今自治体や県民が欲しているのはもっと実効性のあるものではなかろうか。例えば広域で取り組む力強い産業振興策などが挙げられる。


いわて県民クラブでは今月と来月にかけて県内33自治体の首長と面談して、この長期計画についても意見を個別に聴取することを決定した。より良い議論ができるように準備は万全に進めていく。
posted by 飯沢ただし at 12:30| 岩手 ☁| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

製造業はなくなる!?

「製造業」はなくなる 日立・東原社長が語る未来
【日本経済新聞 電子版 2018/10/13 20:40】

「2つの意味で従来型の『製造業』はなくなる。まず大量生産を前提とする工場の価値が減る。膨大な生産データをビッグデータ解析し人工知能(AI)で分析すれば、製造工程の不具合や生産ロスを効率的に減らせる。工場の品質が均一化する可能性を秘めるが、技術者が担ってきたこの分野こそ日本の製造業の強みだった」

「デジタル化はそこに付加価値を見いだすことを難しくする。3Dプリンターなど最新技術を駆使すれば、データを基に設計図面を自動生成し金型や製造プロセスに落とし込める。データから何でも作れる。しかも少量多品種で。そんな時代が目の前に来ている」

「デジタル経済がもたらすもう一つの変革は、消費者に近いところで起きている。電子商取引(EC)や電子決済の普及だ。購買にまつわるあらゆるデータは消費者が欲するものと欲しないものの線引きを明確にし、そこにメーカーもサービス事業者も集中する。メーカーとそれ以外の垣根が崩れる」

「メーカーだけではない。エネルギー、運輸などすべての業態で垣根が消える。考えてみてほしい。消費者ニーズのくみ取りから商品設計、生産、物流、販売という大きなビジネスの流れのなかで、メーカーは製造の専門家として生産に集中していればよかった」

しかしあらゆるデータが瞬時に集まる時代、調達から物流、マーケティング、販売は一体でやらなければならない。メーカーは生産分野から領域を広げようとするし、サービス企業も生産委託などを使い領域を広げる。既存の役割分担がなくなる」

「どうすれば元気に年齢を重ねられるか、快適な街とは何か、誰が自動運転を求めているのか。世の中のニーズをつかめた企業だけが生き残る時代が来る」



厳しい世界で戦っている企業トップの言葉には心を揺さぶられます。激動の未来、ビジネスの社会では成功体験など通用しなくなります。

片や、本県の未来は「幸福〜」。そんなんで大丈夫か〜。
posted by 飯沢ただし at 00:11| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月15日

9月定例議会が閉会す

今日の本会議で長かった9月定例議会は終わりました。

決算特別委員会の2週間は10時に開会して19時前後に終わるという珍しく判で押したような日程が続きました。過去には夜食を食べてもなお午前様になった時もありました。現在は議会構成が知事に与する人数が多いので、われら是々非々派(!)は質問の中身で勝負!!といった気持ちでやりました。

決算特別委員会では私は、先に報告していた「秘書広報室」「医療局」のほかに

「環境生活部」では県の再生エネルギー導入目標達成への取り組みと政府で検討を始めている太陽光発電の環境アセスに関して質問。
「企業局」では東芝メモリー(株)進出に呼応した新浄水場の整備を決定したこと関して将来構想について質問。
「農林水産部」では、いわて森づくり森林税のさらなる有効的活用について提案を交えて質問。
「県土整備部」では宮古〜室蘭フェリーの動向と今後の継続対策、国道343号の整備促進と新笹の田トンネルの早期着工について質問。

これらの課題は以前から強い関心を持って取り上げてきましたので、任期最後の決算議会ということで総決算の意味を込めて質問致しました。詳細については機会があれば後日アップします。


今日の最終本会議では「国際リニアコライダー(ILC)の実現を求める決議」が全員賛成で決議されました。国に対する意見書もしくは決議についてはわが会派の佐々木努議員から最終局面に入ったILC実現に関して全国の議会にも呼びかけたらどうか。という意見を代表者会議で申し上げたところ、佐々木議長が骨折りをして頂きました。まずは岩手県議会と共同議連を立ち上げた宮城県議会にも同様のアクションを起こして頂くよう働きかけ宮城県議会の中島議長の差配で呼応して頂くことが濃厚となり本会議の日程が早い岩手の方が先に議決をしたところです。


岩手・宮城の動きが北海道・東北各県にも広がり、実現に向けていい後押しとなればと思っています。

posted by 飯沢ただし at 22:55| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月14日

安定的な地域医療の確保について

決算特別委員会や予算特別委員会の医療局審査では地域病院(千厩・大東病院を想定)の恒久的存続策を訴えて、継続して提案と質問をしています。


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【ボタンをかけちがえてスーツの襟がひっくり返っていました(-.-)】



今回も医療局審査にて質問しました。

地域病院は政策医療の砦であって、人口集積効率で県立病院の再編などあってはならない。むしろ地域病院の可能性を探求すべきである。地域住民に期待される、またはニーズに合致した地域病院を存立継続していくためには2つの政策体系を充実させていくことが重要と思料する。

@安定的な医師の配置(地域偏在の解消)をプログラム化すること
A医療・介護・福祉の連携を行政との協同により、県立病院も地域包括システムの一翼を担う体制を確立すること

質問:@について今年度からの取り組みはどうか。特に今年の4月から始まった「新専門医」制度による影響は地方にほど打撃が大きいと指摘されているが影響はどうか。

質問:本県が取り組んでいる「総合力のある専門医」の育成に関して臨床能力の向上の取り組みはどうか。

質問:人口減少により福祉を担う自治体のマンパワーはこれからどんどん厳しくなる。Aについての取り組み状況を示せ。

質問:Aについて市町村との連携は具体的にどのように図っていくのか。


医療局長からは前向きに進めている意思を確認できましたが、やはり地域包括システムの歯車が勢いよく回転していくためにはドクター(医師)の力が不可欠なので、さらに踏み込んだシステム化を要望しました。


次期医療局の経営計画中間案には地域病院の存立が書き込まれていますが、ある日突然効率論など(過去にあった突然の無床診療所化策や花泉病院事案)が降って湧いてくることもありますから、議会としては地域病院の存立に関して適時中間管理をしていく必要性を強く持っているので医療局との定期的なやり取りは続けています。

posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月13日

任期最後の決算特別委員会

この任期最後の決算特別委員会ということで任期総決算という意識を持って審査に臨みました。


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まず最初に臨んだのが「秘書広報室」

この部は知事のトップマネージメントを支え、県内外への情報発信力を高めるという目的で新たに設置された部ですが、私の目から見て部としての格に相応しいかという点ではどうかと疑問を持つ知事部局の中では異色の部。なぜならば民間会社の社長室ごとくの存在で、政策を預けられている訳でもないので議会の評価も手が届きにくい上に社長室の雰囲気も加えてアンタッチャブルな存在。ゆえに与党の主要会派からはほとんど質問がない状態。


私は総務委員会に所属しているのですが、あえて決算特別委員会で広報のあり方について質しました。

例をあげたのが知事が情報発信媒体として「ニコニコ動画」を重用している件。

視聴者の広がりがないのに長期間漫然とこの媒体を使い続けていることを疑問視し、採用していることの効果等について質問しました。事前に質問を常任委員会で予告していたので、かなり答弁の準備はされていたようですがほとんど説得力のある答弁内容はなし。

一般県民からはこういう庁内の子細については知る機会はないので、あえて問題提起しました。

情報発信に関しては費用対効果を常に意識すべし! 常にベストに近づいているか内部でチェックすべし!

知事に近い部局だからといって税金を使っているのですから例外は絶対に許されません。
posted by 飯沢ただし at 23:59| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月09日

元横綱 輪島が逝く

今日のお昼のニュースで元横綱の輪島が逝去したことを知った。
北の湖が亡くなったときも胸に響いたが輪島はそれ以上だ。

夜のテレビニュースで増位山が「左下手と半身の相撲で横綱になったのは輪島くらいではないか。彼は本当の天才だった」と語っていたが、実に技に秀でた横綱だったことは誰もが認めるところだろう。


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【1973年に発売されたカルビー野球スナックでカードでなぜか大相撲編があった。その一枚がこれ】



輪島が横綱を張っていた頃、私は北の湖は勝手にヒールに仕立てていたので北の湖をやっつける力士は誰もがヒーローだった。輪島然り初代貴乃花然り、あとごくごくたまに勝つ富士桜も。

大人になって相撲に関しても知識が増してくると、いかに輪島の左下手と右の絞り(右手を巧みにつかって相手にまわしを取らせない)がいかに強烈で右と左の技の絶妙な連携であることを知り、輪島に興味が増してきた。


引退後は名門花籠部屋を継承したまでは良かったが、人の好さにつけ込まれ親方名跡を巡って相撲界を追放された形になったのは残念だったが、部屋の経営などに悩まされなくて結果的には良かったのかもしれない。


プロレスラーやタレントも生きていくためにやったのだろうが、私の中では今でも輪島は相撲界のヒーローだ。


最近は病との戦いだった聞く。輪島さんどうぞ安らかにご永眠下さい。子どものころ大相撲に熱狂させてくれてどうもありがとう。
posted by 飯沢ただし at 23:44| 岩手 ☁| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月04日

実に誇らしい気持ち

只今9月定例議会中です。
決算特別委員会が始まり一昨日は総括質疑、今日から部局別の審査に入りました。
決算審議は実は予算審議よりも重要なのです。なぜなら議会としてチェックする目とセンスが問われるからです。

投じられた予算に対して成果が上がったのか、そして課題を克服してさらに良くするにはそうすればいいのか問題意識をしっかり磨いて任期最後の決算特別委員会に臨みたいと思います。


実は一昨日「いわて県民クラブ」一般質問に登壇したハクセル美穂子議員と予算総括に臨んだ千葉じゅんこ議員のご苦労会をしました。私たちは毎議会一般質問者の労いの意味を込めて併任書記さんや応接職員さんも交え懇親会ならびに意見交換会をするのが恒例になっています。一昨日もとても有意義で愉快な時を共有できました。

私は一期生のときに初めて決算総括を任せられたときには本当に緊張しました。(当時は交渉会派は人数に関係なく30分まるまる質問できましたし、知事の出席もなく答弁者の最高職は三役の一人の出納長でした(今思うとかなり違和感))一年生に総括をさせる会派は他にはなくて、政和会の先輩方には感謝しています。あの経験は私自身のかなりの自信になりました。

という私の経験もあり、「いわて県民クラブ」では早い段階で一期生に総括は必ずさせますよと言ってありました。今でも他の交渉会派で一期生に総括質疑をさせる会派はありません。昨年の決算総括はハクセル美穂子議員、今年は千葉じゅんこ議員。それぞれの問題意識をしっかり持って質問していました。本当にすばらしく同じ会派の議員として誇らしく思います。


ハクセル議員の一般質問では次期総合計画の目玉である「幸福」についてしっかり自分の考え方を示して一問一答で知事に切り込んでいましたし、決算総括では千葉じゅんこ議員は県税収入、産業振興、人材育成、目標指標と政策の関連性を糺しながら女性の働きやすい仕事環境づくりにも及んで系統立てて質問してました。初登場のT副知事さんもタジタジの様子でした。

お二人には次に続く女性の地方議員のためにも自信を持ってこれからも頑張って欲しいです。

そして子育て真っ最中の女性議員がこれだけ頑張る姿をぜひ県民の皆さん、特に女性の皆さんにもっと知ってもらいたいと思います。

posted by 飯沢ただし at 01:40| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする