東北ILC準備室主催による「ILC解説セミナー」が一関市内で開催されました。
ILCに関する最新動向や住民の皆様のILCに関する関心事項について解説するのが開催趣旨とされています。
解説1 ILCの最新動向
講師:佐々木 淳 氏(東北ILC準備室地域部門長(岩手県理事))
解説2 ILCに関する質問・疑問について
講師:成田 晋也 氏(東北ILC準備室広報部門長(岩手大学理工学部教授))
事前に提出された質問書に沿ってお二人の解説員が説明をされました。
佐々木氏からは
@ILCの学術的意義について
A建設費について
B経済波及効果について
C雇用について
Dトンネル掘削に生じる残土について
E高レベル放射性廃棄物と処分場の関係について
FILCによる研究が終了した場合の施設運営と管理について
成田教授からは
@放射性物質への安全対策について
A自然災害に対しての強度対応について
B環境維持について
説明後の質疑において出された論点は
・実験にて生ずる放射性物質の気密保持対策は万全であるか
・核の最終処分場にならないという根拠について
・デメリットに関する説明会をなぜ今になって開催するのか、今後も行うかについて
の3点に要約されたと私は判断しました。
現在、文科省の諮問機関である日本学術会議で行われている議論をベースにして質問されたいたようです。
今回の説明会で私が感じ取ったことはリスクコミニケーションに関して今まで積極的に情報開示してこなかったことは事実として受け止め、行政側もしっかり情報開示すべきとは思いました。説明会終了後に佐々木理事にはその旨を電話で伝えました。
私自身今日をもってしても解せないのは、これまでILCに関する説明会は大東町の室蓬ホールで過去3度(新聞チラシも入れました)県主催でも大東町で二か所開催したわけで、上記に出た同趣旨の質問も出されて講師が丁寧に回答した経過があります。なぜ今になって始めたかについての指摘、それからILCに関して市政対応に対する批判が議論の底流になっていると私が感じたのは論点がいささかかみ合っていない印象を受けました。