今日は明日開会を控えた前日議運もあったせいか、一関選挙区で県議で出席したのは私一人でした。
講演者は 鈴木厚人 岩手県立大学学長、ILC推進室長の佐々木淳氏、吉岡正和先生の三本立て。
吉岡先生からは前回の仙台講演からの引き続きですが、内容が重複していたのは約3割程度。あとは最近デンマークに視察に行った報告など最新のものにさらにリバイスされておりました。吉岡先生の研究心の旺盛さには毎回驚かされます。

最初に「縮小する日本」でガツンとかまされました。この件は前回の記事で紹介したとおり。
現在、第四次産業革命のさなかにあり、エネルギー、情報、モビリティ革命が主題となっているが、わが国はどれも遅れをとっているという厳しい指摘です。人材育成の遅れを知っているはずなのに動きが見えない主管官庁の体たらくぶりについても触れられておりました。
ヨーロッパのフランスにおいてリニアック(がん治療陽子線設備)技術をCLIC(次期先端直線加速器)を見越してスプンオフしている実態、またデンマークにおける再生エネルギーを主体とした持続的社会への実践的かつ創造的取り組みが紹介され、本当にわが国の技術が自国内のガラパゴス化していること、世界的競争力を失いつつある状況に強力な警鐘を鳴らしておりました。
ILC実現後の居住プランに関しても具体的な提案があり、本当に参考になりました。
県では実現に向けて県民集会をこれからどんどん打つ予定と聞きましたが、実のあるものになるようにしなければなりません。