野党ヒアリングが物議、「邪道だ」身内も批判
国会で審議拒否を続ける立憲民主、希望、民進など野党6党が、各省庁の担当者を呼び出して説明を求める合同ヒアリングを展開している。
メディアに全面公開して世論に訴える戦略の一環で、2月から7テーマで計83回開いた。正確な議事録もなく、議場外で官僚に答弁を迫る手法には、与党だけでなく、身内の野党からも「単なるパフォーマンスで邪道だ」と突き放す声が出ている。
27日夕、野党6党は国会の一室に財務省の担当者らを集め、福田淳一・前財務次官のセクハラ問題についてただした。財務省がこの日、福田氏を「減給20%・6月」とする処分を発表したことを受け、急きょ開催されたもので、野党議員が矢継ぎ早に「処分が軽すぎる」「麻生財務相も謝罪すべきだ」などと迫った。
【読売新聞 4/30(月) 6:37配信】
この合同ヒアリングは正式な会議でもなく、単なるパフォーマンスのためにだけ行っているものである。前から違和感を感じていたが、とうとう身内からも批判が出る始末だ。これは小学校の頃の帰りの会に特定個人を吊し上げにするのと等しい。自らの欲求をぶつけるだけで生産性が全くない。
一方、20日には立憲民主党などが欠席したまま質疑が行われた衆院労働員会では、同党など6会派が共同提案した生活保護法改正案の審議も行われた。自ら出した法案を審議する機会をも放棄している。
国会は国家の最高の立法機関である。
正式な会議を欠席して非公式なヒアリングを優先順位をつけるやり方にはたして国民の信を得るだろうか。
与党自民党の緩みに関して無論良しとはしないが、野党の劣化は政治の劣化に直結することを危惧する。