2018年04月25日

最近思うこと

地元を離れて旅に出ると、今、こういう社会に生きているということを認識させられる。
電車内では8割方の乗客がせっせとスマホ操作。ホテルのみならずウォッシュレットの急速な普及拡大。5分刻みで運行する東海道新幹線。便利さの追求が利潤を求める商売の基本であることは昔から変わらないが、技術の発達と人間の成熟のバランスがいよいよ心配になってきた。

我が国は国土も狭く人口もそこそこ。技術革新が一気に拡散し浸透する力がある。訪日する外国人が驚異とともに賞賛する日本は国民の誇りでもある。しかし、東日本大震災発災時のように基幹エネルギーが止まったら無力な社会と化してしまう。そしてそれに対応できるのかこれからの人間達よ,という不安が頭をよぎる。便利な社会に慣れきってしまうことの恐ろしさ。例えが貧弱で恐縮ではあるが野原で大便も足せなくなったら人間としての危機だと私は思う。

近年新卒就職者の離職率が高まっている。私たちの運輸業界では都会では3年以内に50%が離職するという。加えて人間関係などが理由で休職する率も低下してこない。取引先の方からこんな話を聞いた。入社して1年で東京から北海道に転勤命令を出されたら親が乗り込んできて何か悪いことでもしたんでしょうかと会社にクレームをつけてきたとか。一体この甘さ加減は何なのか!社会人なら自分で解決せいと言いたくなる。親が子離れできていないのも問題であるが。

SNSが普及する一方、価値観の違う人の意見をよく聞いた上で自分なりに咀嚼して意見を述べるという機会が少なくなったり、そういう機会を避けたりする風潮がなかろうか。SNSだと一方的に自分の考えを言うだけで都合の悪い相手は無視することは自由にできる。便利の裏側に潜むデメリットは重く深刻である。


中世のイタリアで人間復興、ルネッサンスの動きがあった。それは長く続いた封建社会からの脱皮と人間文化復興運動であった。人間とは何かを問い直す時期ではないのか。便利さの追求と同時に人間が社会の中でどのような役目や責任を果たすべきなのかを再考察し、また魅力ある人間の価値が尊ばれるような社会風土を目指して新たな人間復興のムーブメントが今こそ必要ではないかと思うこの頃である。

posted by 飯沢ただし at 16:50| 岩手 ☔| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする