今週末と来週の21日は閉校式の式典が都合7件あります。
今日は千厩地域の清田小学校と磐清水小学校の閉校式に参列、思い出を語る会にも各々参加しました。
閉校は来月の統合小学校開校に向けてのお別れの行事ですが、これまで大東地域など多くの閉校式に参列しましたが、学校で児童らが歌う校歌が最後ということに様々な思いをはせると涙が出てきました。
統合に至る要因は何と言っても急激な人口減少なのですが、中山間地域ほどその傾向が高くなるのは危機感を拭えません。
実は昭和大合併時の昭和30年時には農村部における自治体の人口はピークを示しており、合併当時の「広報だいとう」にはすでに若者流失と人口減少について議長であった祖父武雄の寄稿がありました。財政がようやく余裕ができた昭和50年代になると企業誘致などの雇用対策を図り人口の流出を食い止めようとしましたが、結果として抜本的な解決をみるこはできなかったことになります。
一次産業主体の地方に政府主導で大胆な大企業本店の企業分散策などが昭和50年代半ばあたりに展開していれば少しは状況は変わっていたかもしれませんが、今からでは時すでに遅し。実のところ権限も中央政府に集中し、人資源も富も中央に吸い取られる構図は日本国が成立してから全く変わってはいないのです。
問題はこれから。団塊の世代を引退を引っ張って生産年齢人口に留めておいてきた地方の企業のやり方も限界に達しています。2020年代は労働環境だけでなく労働に対する価値観も大きく変わっていくでしょう。その中で地方がどうやって生き残りをしていくのか。いつの時代も困難はつきまとうのですが、2020年代のギアチェンジが成功するかどうかこの先20年先30年先にも影響していくでしょう。
科学する心、自然との共生、地域の絆、交流人口の増大、解決の糸口はそこらへんにあると分析しています。