今回の沖縄県入りの最大の目的はOIST(Okinawa Institute of Sciense and Technology)の調査です。
OISTは将来のILCのメインキャンパス設置に関して絶好の参考例と私が考察しておりましたので参加をした理由はそこにあります。
OISTは、沖縄科学技術大学院大学学園法に基づく特殊な学校法人により運営されています。現在は、神経科学、数学・計算科学、化学・分子科学、環境・生態学、物理科学に大別される5分野で学際的な研究を行っています。
大学院大学はPh.D(博士)を取得するための大学という位置づけで全国にも5例ありますが、OISTの特徴は@様々な研究分野がまざりあう(研究室が大学のような単独独立方式をとらない)A博士課程のみで5年間のプログラムB教育・研究はすべて英語で行うの三点。
運営費の95%を国の補助金に拠っており、これは内閣府からの拠出であり、大学の設立が沖縄振興に深く関わっていることが窺えます。森田洋平 副学長(元KEKコミニュケーター)によると大学教育の運営に関しては理想的(文科省であれば何かと縛りが多い)な形態であるとお話されておりました。
教員は・・・・・・・61名(うち外国人は 39名)
学生は・・・・・ 157名(うち外国人は129名)
研究員は・・・・ 386名(うち外国人は232名)
事務職員は・・・ 424名(うち日本人が360名)
事務職員以外は外国人の割合が多いです。
面白い研究もされていました↓
環境は申し分なく、沖縄の青い海を臨め、現代的な設計による素晴らしいキャンパスです。
窓から見える粘土色のキャンパス内のアパートと沖縄の青い海。
また、キャンパスは丘陵の段差もうまく利用しています。(ILCキャンパスにも応用できそう)
研究棟は現在3つありますがおしゃれなブリッジを利用して行き来します。
今回のレポートはまずはOISTの概要についてお伝えしました。