当初は北朝鮮の政治利用が目についたピョンチャン冬季五輪。何事もなく終了し安堵です。今大会はあまり結果を期待しなかったせいか、今回の好成績には予想外の喜びがあります。
特に印象に残ったのはスピードスケートの女子パシュートと女子カーリング。
カーリングは準決勝で韓国に惜敗した後の三位決定戦、決してすっきりした勝ち方ではなかったけれど氷上の女神が微笑んでくれてメダルを獲得できたのは本当によかった。日本人の得意技はまさに団結とチームワーク。二つの競技とも練磨された技術とチームワークがいかんなく発揮された素晴らしいパフォーマンスでした。
地元では一関学院高校の岩渕麗楽選手も大活躍しました。次回の北京五輪にもぜひ出場して頑張ってほしいです。
さぁ、次は東京五輪の番です。
地元では大東町摺沢出身の那須千春選手が女子ソフトボール種目で注目株で期待度大です。
25日(日)に後援会の激励会が地元で開催され、春休みの全国大会出場を決めている千春選手が子どもの頃に所属していた摺沢ブルースターズの選手たちも激励にかけつけました。
スケートもカーリングも地方からの出身者が地域の地道な育成と支援で見事にはばたきました。ソフトボールも東磐井地方で長い歴史の中で育んできた競技。今後に続く子どもたちのためにも千春選手には頑張ってほしいです。
2018年02月27日
2018年02月24日
あれれ岩手は?
洋上風力、促進区域5カ所 青森・秋田・長崎が有力
政府は洋上風力発電の普及に向け、2030年までに全国5カ所に「促進区域」を設ける。今国会に提出する新法案の成立後に選定に入るが、強い風が吹き適地の青森、秋田、長崎3県の沖合が有力だ。最長30年間にわたって認定業者が事業を続けられる環境を整え、再生エネルギーの柱として市場を育成する。
政府は一般海域の中に洋上風力の促進区域を設けて国が統一ルールを定める新法案を今国会に出し、早期成立をめざす。同区域は経済産業相と国土交通相が他省庁などと調整した上で指定。参入を希望する事業者は発電計画や終了時の撤去方法などを盛り込んだ計画を提出する。
認定されれば30年間事業を続けることができる。いまは管轄する自治体によって3〜10年と幅があり、更新できるものの、事業者からは長期的な事業計画をつくりにくく、銀行の融資を受けづらいといった不満が強い。
青森や秋田、長崎沖は強い風が安定的に吹き、いずれも風力発電計画が相次ぐ地域だ。青森と秋田は比較的遠浅で、海底に風車を建てやすい利点があるという。再生エネの普及には発電設備の拡充に加え、送電網に十分な受け入れ容量を確保することも欠かせない。
経産省や電力各社は送電網の増強に努める一方、従来の保守的な運用を改めて「空き」を生み出す「日本版コネクト&マネージ」と呼ばれる手法の導入を検討中だ。18年度から順次始める。
政府は風力発電の規模を16年の約3倍の1千万キロワットに拡大する目標を掲げる。陸地よりも制約の少ない洋上での建設を促進し、太陽光発電に比べて遅れ気味の風力の普及拡大につなげたい考えだ。
【日本経済新聞 2月23日夕刻版】
洋上風力発電が本県でも有力な場所があります。洋野町や釜石市が実証実験の調査個所になってます。
本県は「促進地域」というメリットのある制度を導入するような政府への働きかけをしているのでしょうか?
やはり求められるのは点ではなく面の発展的戦略ではないでしょうか。先見力と情報の嗅ぎ分け、実行に向けての具体的手だて。本県行政のもっとも足らないところ。
政府は洋上風力発電の普及に向け、2030年までに全国5カ所に「促進区域」を設ける。今国会に提出する新法案の成立後に選定に入るが、強い風が吹き適地の青森、秋田、長崎3県の沖合が有力だ。最長30年間にわたって認定業者が事業を続けられる環境を整え、再生エネルギーの柱として市場を育成する。
【茨城県鹿島沖の洋上風力発電】
洋上風力は、海底に固定した基礎の上に建てたり、海上に浮かせたりした風車で発電し、海底ケーブルで電力を届ける仕組みだ。欧州ではすでに3千基以上の洋上風力が稼働する一方、日本での稼働は17年3月時点でわずか6基。いずれも国の実証試験段階だ。民間による計画はあるものの環境アセスメント(影響評価)の途中が多く、本格稼働に至っていない。 港湾内での発電に関しては、自治体が事業者を公募する手順を定めている。一方で沖合など一般海域を利用する場合の統一ルールはなく、都道府県が条例で独自に定めていた。政府は一般海域の中に洋上風力の促進区域を設けて国が統一ルールを定める新法案を今国会に出し、早期成立をめざす。同区域は経済産業相と国土交通相が他省庁などと調整した上で指定。参入を希望する事業者は発電計画や終了時の撤去方法などを盛り込んだ計画を提出する。
認定されれば30年間事業を続けることができる。いまは管轄する自治体によって3〜10年と幅があり、更新できるものの、事業者からは長期的な事業計画をつくりにくく、銀行の融資を受けづらいといった不満が強い。
青森や秋田、長崎沖は強い風が安定的に吹き、いずれも風力発電計画が相次ぐ地域だ。青森と秋田は比較的遠浅で、海底に風車を建てやすい利点があるという。再生エネの普及には発電設備の拡充に加え、送電網に十分な受け入れ容量を確保することも欠かせない。
経産省や電力各社は送電網の増強に努める一方、従来の保守的な運用を改めて「空き」を生み出す「日本版コネクト&マネージ」と呼ばれる手法の導入を検討中だ。18年度から順次始める。
政府は風力発電の規模を16年の約3倍の1千万キロワットに拡大する目標を掲げる。陸地よりも制約の少ない洋上での建設を促進し、太陽光発電に比べて遅れ気味の風力の普及拡大につなげたい考えだ。
【日本経済新聞 2月23日夕刻版】
洋上風力発電が本県でも有力な場所があります。洋野町や釜石市が実証実験の調査個所になってます。
本県は「促進地域」というメリットのある制度を導入するような政府への働きかけをしているのでしょうか?
やはり求められるのは点ではなく面の発展的戦略ではないでしょうか。先見力と情報の嗅ぎ分け、実行に向けての具体的手だて。本県行政のもっとも足らないところ。
2018年02月22日
本日の本会議は代表質問
今日は代表質問が行われました。
代表質問と一般質問との違いは、代表質問は交渉会派(5名以上)のみが質問する権利があり、答弁者は知事だけとなる点です。また、テレビ録画中継があるのが慣例となっています。
いわて県民クラブからは佐々木努 政調会長(奥州選挙区)が代表質問に初登壇しました。
佐々木努議員は代表質問で県議会初の一問一答方式を選択しました。
一問一答をでやるということを聞いた時は他会派から認められるかどうかに関して若干心配しましたが、機転のきくわが会派の議会運営委員の助力もあり、今回実現の運びとなりました。質問時間から考察すると代表質問は質問と答弁時間含みで50分に制約されるので、一般質問の90分に比べると大きく時間ロスのリスクは生じるわけですが、県民に実態を見せたい!という佐々木努議員の意気込みが伝わってきました。
実際に質問が終わってみて結果的には県民にとって分かりやすい議会の様子を発信するという点では大きな成果を上げたと思います。佐々木努議員は東日本大震災からの復興と人口減少対策について集中的に取り上げ、自らの提案を交えて質問を行いました。議会としての二元代表制の務めを十分に果たしたと思います。
それらの提案に対して達増知事は現状のみを述べて、課題解決の道筋のアウトラインも示せなかった姿は県民の目にどのように映ったのか興味あるところです。
質問終了後に早速議会事務局に一般県民から良かったとの高評価のコメントがあったそうで、いわて県民クラブ議員全員で喜びました。これを機に「いわて県民クラブ」これからも意を強くして身のある議員活動に精進致します。
今日の佐々木努議員の一問一答方式による代表質問は議会のみならず県政に対する県民意識にも一石を投じたと確信しました。努議員の勇気と行動力にそしてそれを支えた仲間の議員に心から感謝を述べたいと思います。
代表質問と一般質問との違いは、代表質問は交渉会派(5名以上)のみが質問する権利があり、答弁者は知事だけとなる点です。また、テレビ録画中継があるのが慣例となっています。
いわて県民クラブからは佐々木努 政調会長(奥州選挙区)が代表質問に初登壇しました。
佐々木努議員は代表質問で県議会初の一問一答方式を選択しました。
【実はこの瞬間某議員から不規則発言が出ましたが、テレビでは拾われず】
一問一答をでやるということを聞いた時は他会派から認められるかどうかに関して若干心配しましたが、機転のきくわが会派の議会運営委員の助力もあり、今回実現の運びとなりました。質問時間から考察すると代表質問は質問と答弁時間含みで50分に制約されるので、一般質問の90分に比べると大きく時間ロスのリスクは生じるわけですが、県民に実態を見せたい!という佐々木努議員の意気込みが伝わってきました。
実際に質問が終わってみて結果的には県民にとって分かりやすい議会の様子を発信するという点では大きな成果を上げたと思います。佐々木努議員は東日本大震災からの復興と人口減少対策について集中的に取り上げ、自らの提案を交えて質問を行いました。議会としての二元代表制の務めを十分に果たしたと思います。
それらの提案に対して達増知事は現状のみを述べて、課題解決の道筋のアウトラインも示せなかった姿は県民の目にどのように映ったのか興味あるところです。
質問終了後に早速議会事務局に一般県民から良かったとの高評価のコメントがあったそうで、いわて県民クラブ議員全員で喜びました。これを機に「いわて県民クラブ」これからも意を強くして身のある議員活動に精進致します。
今日の佐々木努議員の一問一答方式による代表質問は議会のみならず県政に対する県民意識にも一石を投じたと確信しました。努議員の勇気と行動力にそしてそれを支えた仲間の議員に心から感謝を述べたいと思います。
2018年02月21日
見果てぬ夢
ピョンチャン五輪の男子フィギュアスケートで銀メダルを獲得したハビア・フルナンデス選手のフリー演技はスペイン出身だけあって演奏音楽はラマンチャの男でした。その演技を見ながら歌詞を思い出し、あらためて復習してみました。
ラマンチャの男の挿入歌「見果て夢」
To dream the impossibe dream, To fight the unbeatable foe,
To bear with unbearable sorrow, To run where the brave dare not go,
To right the unrightable wrong, To be better far than you are,
To try when your arms are too weary, To reach the unreachable star!
This is my quest to follow that star!
No matter how hopeless no matter how far
To be willing to give, when there’s no more to give
To be willing to die so that honor and justice may live
And I know. If I’ll only be true to this glorious quest
That my heart will lie peaceful and calm
when I’m laid to my rest
And the world will be better for this
That one man scorned and covered with scars
Still strove with his last ounce of courage
To reach the unreachable stars!
夢は稔り難く (ゆめはみのりがたく)
敵は数多なりとも (てきはあまたなりとも)
胸に悲しみを秘めて (むねにかなしみをひめて)
我は勇みて行かん (われはいさみてゆかん)
道は極め難く (みちはきわめがたく)
腕は疲れ果つとも (うではつかれはつとも)
遠き星をめざして (とおきほしをめざして)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
これこそは我が宿命 (これこそはわがさだめ)
汚れ果てし この世から(けがれはてし このよから)
正しきを救うために (ただしきをすくうために)
如何に望み薄く 遥かなりとも (いかにのぞみうすくはるかなりとも)
やがて いつの日か光満ちて (やがていつのひかひかりみちて)
永遠の眠りに就く時来らん (とわのねむりにつくとききたらん)
たとえ傷つくとも (たとえきずつくとも)
力ふり絞りて (ちからふりしぼりて)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
あの星の許へ (あのほしのもとへ)
(福井峻訳「見果てぬ夢」<騎士遍歴の唄>)
(1985刊 「ラ・マンチャの男」パンフより)
先に開催された30年度予算を審議する競馬議会。いつものように私は知事に具体的に組合運営について提案をしました。こちらが現場から吸い上げた声をまとめて良かれと思って提言してもトップに耳に入れる気持ちがなければどうにもなりません。管理者である知事が原則論をかざし、その場をつなげば何とかなると思っているようです。
「機を見るに敏」という金言がありますが、機を見れるか見れないか、また、盆(勝負勘)に明るいか、盆に暗いか(いわゆるボンクラ)この機を逃すと後々に大変なことが起きそうなのに経営に対して抜本的な問題に関心がない。トップが将来の発展構想に構想に関心がないのは組織として致命的な欠陥です。
まさに今の私はラマンチャの男の心境ですが、ただラマンチャの男と決定的に違うのは決して思いを持っている人は決して私一人ではないということ。仲間と共に「見果てぬ夢」を追い続けて二月議会もしつこく議論させて頂きます。
ラマンチャの男の挿入歌「見果て夢」
To dream the impossibe dream, To fight the unbeatable foe,
To bear with unbearable sorrow, To run where the brave dare not go,
To right the unrightable wrong, To be better far than you are,
To try when your arms are too weary, To reach the unreachable star!
This is my quest to follow that star!
No matter how hopeless no matter how far
To be willing to give, when there’s no more to give
To be willing to die so that honor and justice may live
And I know. If I’ll only be true to this glorious quest
That my heart will lie peaceful and calm
when I’m laid to my rest
And the world will be better for this
That one man scorned and covered with scars
Still strove with his last ounce of courage
To reach the unreachable stars!
夢は稔り難く (ゆめはみのりがたく)
敵は数多なりとも (てきはあまたなりとも)
胸に悲しみを秘めて (むねにかなしみをひめて)
我は勇みて行かん (われはいさみてゆかん)
道は極め難く (みちはきわめがたく)
腕は疲れ果つとも (うではつかれはつとも)
遠き星をめざして (とおきほしをめざして)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
これこそは我が宿命 (これこそはわがさだめ)
汚れ果てし この世から(けがれはてし このよから)
正しきを救うために (ただしきをすくうために)
如何に望み薄く 遥かなりとも (いかにのぞみうすくはるかなりとも)
やがて いつの日か光満ちて (やがていつのひかひかりみちて)
永遠の眠りに就く時来らん (とわのねむりにつくとききたらん)
たとえ傷つくとも (たとえきずつくとも)
力ふり絞りて (ちからふりしぼりて)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
あの星の許へ (あのほしのもとへ)
(福井峻訳「見果てぬ夢」<騎士遍歴の唄>)
(1985刊 「ラ・マンチャの男」パンフより)
先に開催された30年度予算を審議する競馬議会。いつものように私は知事に具体的に組合運営について提案をしました。こちらが現場から吸い上げた声をまとめて良かれと思って提言してもトップに耳に入れる気持ちがなければどうにもなりません。管理者である知事が原則論をかざし、その場をつなげば何とかなると思っているようです。
「機を見るに敏」という金言がありますが、機を見れるか見れないか、また、盆(勝負勘)に明るいか、盆に暗いか(いわゆるボンクラ)この機を逃すと後々に大変なことが起きそうなのに経営に対して抜本的な問題に関心がない。トップが将来の発展構想に構想に関心がないのは組織として致命的な欠陥です。
まさに今の私はラマンチャの男の心境ですが、ただラマンチャの男と決定的に違うのは決して思いを持っている人は決して私一人ではないということ。仲間と共に「見果てぬ夢」を追い続けて二月議会もしつこく議論させて頂きます。
2018年02月20日
足音高まるILC実現への期待
本日、一関市内においてILC測定器グループの会議(ILD Meeting 2018)が開催され、夕刻に一関市主催によるウエルカムレセプションが蔵元レストランせきのいち、石蔵クラストンにて行われました。地元選出の県議団も案内を頂き、参加をしてきました。
ILDは(International Large Detector)国際大型測定器と訳されるようです。参加した研究者は国内内外から約80名ほどとのこと。
レセプションの前段で市内の子どもたちによる一関市出身の著名な蘭学者である「大槻玄沢の生涯」と題して英語劇が披露され、研究者の方々から喝采を浴びました。子どもたちの英語の発音もとても上手で驚きました。
大槻玄沢の未知の世界を切り拓くという精神から2030年のILC実現後の一関まで、話をつくられたくだりは大ウケでした。子どもたちの力は本当に無限です。
研究者の皆さんとお話をしましたが、一昨年のLCWS2016のエクスカーションで大東町大原においでになった方も多数いらして話がはずみました。特に中学生の書いた横断幕の印象は強いようです。
これからも今日のような技術部門の会議は数多く開かれていくことを希望しますし、研究者の方々も地域の人たちと直接触れ合うことを楽しみにしているようです。
今回の一関市のレセプションは料理も飲み物も評価が高く大成功でした。関係者の皆様に感謝申し上げます。
ILDは(International Large Detector)国際大型測定器と訳されるようです。参加した研究者は国内内外から約80名ほどとのこと。
レセプションの前段で市内の子どもたちによる一関市出身の著名な蘭学者である「大槻玄沢の生涯」と題して英語劇が披露され、研究者の方々から喝采を浴びました。子どもたちの英語の発音もとても上手で驚きました。
大槻玄沢の未知の世界を切り拓くという精神から2030年のILC実現後の一関まで、話をつくられたくだりは大ウケでした。子どもたちの力は本当に無限です。
研究者の皆さんとお話をしましたが、一昨年のLCWS2016のエクスカーションで大東町大原においでになった方も多数いらして話がはずみました。特に中学生の書いた横断幕の印象は強いようです。
これからも今日のような技術部門の会議は数多く開かれていくことを希望しますし、研究者の方々も地域の人たちと直接触れ合うことを楽しみにしているようです。
今回の一関市のレセプションは料理も飲み物も評価が高く大成功でした。関係者の皆様に感謝申し上げます。
2018年02月19日
藤沢町で県政報告会
藤沢町全域を対象に県政報告会を17日(土曜)に実施しました。
18時30分からの開始でしたが、夕刻になると天気が荒れ始めて雪が激しくなってきました。
縄文ホール前の有名な岡本太郎先生の彫刻もライトアップと雪で幻想的でした。
今回はいつもの県政報告だけでなく、話題提供者として藤沢町土地改良区理事長の千葉啓志様と一関市議会副議長の沼倉健二様に地域の課題等を提起して頂き、私が最後にフォローするという初めての試みでしたが、聞き手の皆さんには課題が明確に絞られて分かりやすかったとの好評価でありました。
ILC、農協の金融機関の撤退問題、若者の雇用の受け皿、藤沢町内の道路整備、黄海川の水門と築堤問題、行政の婚活支援など問題は多岐に渡りましたが話題提供者も交えて議論に加わり、中身の濃い有益な情報が行き交ったと思います。
今後も各地で報告会を実施し始めますので遠慮なくお声掛け下さい。
雪の中会場まで足を運んで下さいました藤沢町民の皆様に心から感謝申し上げます。
18時30分からの開始でしたが、夕刻になると天気が荒れ始めて雪が激しくなってきました。
縄文ホール前の有名な岡本太郎先生の彫刻もライトアップと雪で幻想的でした。
今回はいつもの県政報告だけでなく、話題提供者として藤沢町土地改良区理事長の千葉啓志様と一関市議会副議長の沼倉健二様に地域の課題等を提起して頂き、私が最後にフォローするという初めての試みでしたが、聞き手の皆さんには課題が明確に絞られて分かりやすかったとの好評価でありました。
ILC、農協の金融機関の撤退問題、若者の雇用の受け皿、藤沢町内の道路整備、黄海川の水門と築堤問題、行政の婚活支援など問題は多岐に渡りましたが話題提供者も交えて議論に加わり、中身の濃い有益な情報が行き交ったと思います。
今後も各地で報告会を実施し始めますので遠慮なくお声掛け下さい。
雪の中会場まで足を運んで下さいました藤沢町民の皆様に心から感謝申し上げます。
2018年02月18日
知事演術について
2月定例議会が開会しました。
来年度予算の提案がある2月議会には知事と教育長の施政方針演術が定例的にあります。
達増知事の演術は10数度接しているのですが、私の価値観の中で心を打つような機会にあった記憶はありません。今回も例年並みの事業の紹介にとどまり、リーダーとしての気をふりしぼるような気概を感じることができないのは残念です。3年前の改選期直前に実績を山ほど並び立てて一般質問で久保孝喜議員から辛辣な批判を受けた内容の時より少しは問題認識を示したのが少しは評価できる点でしょうか。
特にILCが正念場を迎える年と言うのに、当該県のリーダーとしての実現に向けた気概や実現による岩手の可能性や産業振興の方向性について全く言及がなかったのはかなりの違和感を感じました。まるで他人事のようなあっさりぶりには落胆を通り越してしまいました。全国植樹祭に本県も手を上げるという部分に力を込めるのは事の軽重を誤っているとしか思えません。
知事の原稿は各部で分担して書き、どこかでオーソライズするのでしょうが、本人が筆を入れた気配はまるでなし。これがまかり通るのが今の岩手県政の実態です。
危険をいち早く察知して群れを守るのがリーダーとしての役目とかつてリーダー論について語った達増知事。行政のリーダーたる責任や自覚はどこにあるのか。これが県民に知られていないことにジレンマは募る一方です。
来年度予算の提案がある2月議会には知事と教育長の施政方針演術が定例的にあります。
達増知事の演術は10数度接しているのですが、私の価値観の中で心を打つような機会にあった記憶はありません。今回も例年並みの事業の紹介にとどまり、リーダーとしての気をふりしぼるような気概を感じることができないのは残念です。3年前の改選期直前に実績を山ほど並び立てて一般質問で久保孝喜議員から辛辣な批判を受けた内容の時より少しは問題認識を示したのが少しは評価できる点でしょうか。
特にILCが正念場を迎える年と言うのに、当該県のリーダーとしての実現に向けた気概や実現による岩手の可能性や産業振興の方向性について全く言及がなかったのはかなりの違和感を感じました。まるで他人事のようなあっさりぶりには落胆を通り越してしまいました。全国植樹祭に本県も手を上げるという部分に力を込めるのは事の軽重を誤っているとしか思えません。
知事の原稿は各部で分担して書き、どこかでオーソライズするのでしょうが、本人が筆を入れた気配はまるでなし。これがまかり通るのが今の岩手県政の実態です。
危険をいち早く察知して群れを守るのがリーダーとしての役目とかつてリーダー論について語った達増知事。行政のリーダーたる責任や自覚はどこにあるのか。これが県民に知られていないことにジレンマは募る一方です。
2018年02月10日
OIST(沖縄科学技術大学院大学)を視察調査B
OISTの立地自治体である恩納村(おんなそん)を訪問しました。
最大の特徴はメインキャンパス(約629千u 平成23年11月1日〜平成34年8月31日)と臨床実験施設(約7千u 平成27年2月13日〜平成34年8月31日)の土地を恩納村有地と無償使用賃借契約を結んだこと。
期限付きではあるが無償提供というオファーが恩納村への誘致実現に寄与しました。
開学後は確実に村県民税、固定資産税、観光施設への波及効果、大学関連国際会議に伴う効果は年々増加しています。
さて、これからが質疑応答の中で抽出された課題
🏠周辺整備について
県を中心に事業計画が進んできたが、計画されている商業・サービス施設、住宅整備等の課題が積み残しである。学生や研究者の殆どがキャンパス内施設でほぼ完結されている状態で村に対して二次的経済波及効果が生まれていない。職員の約500人は村外からの通勤である。これからは県、恩納村、うるま市、OIST等で構成されている「沖縄科学技術大学院周辺整備実施検討委員会」での取り組み加速化が求められている。
🏥学校・病院などの公共インフラ整備について
県の救急センターは周辺最大規模のうるま市にあるが、利便性が高いとは言えない。キャンパス内に診療所があったが今は看護師のみが配置されている。研究者の子弟24か国からにのぼるが公立の小学校に登校している。語学対応を含めた英語教師2名は恩納村が単費で配置している。
ここで結論づけてみると
内閣府主導の学校であるから国からの影響が大きい。したがって学内の課題については課題解決のスピードは速いという利点はあるが、周辺環境整備やソフト対策については直接的な財政支援がない。
よってILCのメインキャンパス周辺については国や県との事業区分や負担割合を綿密に事前に割り付けるように詰めなくてはならないということ。誘致実現すればすべてバラ色というのは大きな間違いにつながる。
やはり私が指摘をしてきたように一次産業との産業連携や社会資本の整備に関しては助走期間にしっかりと計画段階から煮詰めておくことが肝要であるということです。
今回の視察によって得られた成果は大きいものがありました。成果があがるよう入念に準備を進めるように活動してまいります。
最大の特徴はメインキャンパス(約629千u 平成23年11月1日〜平成34年8月31日)と臨床実験施設(約7千u 平成27年2月13日〜平成34年8月31日)の土地を恩納村有地と無償使用賃借契約を結んだこと。
期限付きではあるが無償提供というオファーが恩納村への誘致実現に寄与しました。
開学後は確実に村県民税、固定資産税、観光施設への波及効果、大学関連国際会議に伴う効果は年々増加しています。
さて、これからが質疑応答の中で抽出された課題
🏠周辺整備について
県を中心に事業計画が進んできたが、計画されている商業・サービス施設、住宅整備等の課題が積み残しである。学生や研究者の殆どがキャンパス内施設でほぼ完結されている状態で村に対して二次的経済波及効果が生まれていない。職員の約500人は村外からの通勤である。これからは県、恩納村、うるま市、OIST等で構成されている「沖縄科学技術大学院周辺整備実施検討委員会」での取り組み加速化が求められている。
🏥学校・病院などの公共インフラ整備について
県の救急センターは周辺最大規模のうるま市にあるが、利便性が高いとは言えない。キャンパス内に診療所があったが今は看護師のみが配置されている。研究者の子弟24か国からにのぼるが公立の小学校に登校している。語学対応を含めた英語教師2名は恩納村が単費で配置している。
ここで結論づけてみると
内閣府主導の学校であるから国からの影響が大きい。したがって学内の課題については課題解決のスピードは速いという利点はあるが、周辺環境整備やソフト対策については直接的な財政支援がない。
よってILCのメインキャンパス周辺については国や県との事業区分や負担割合を綿密に事前に割り付けるように詰めなくてはならないということ。誘致実現すればすべてバラ色というのは大きな間違いにつながる。
やはり私が指摘をしてきたように一次産業との産業連携や社会資本の整備に関しては助走期間にしっかりと計画段階から煮詰めておくことが肝要であるということです。
今回の視察によって得られた成果は大きいものがありました。成果があがるよう入念に準備を進めるように活動してまいります。
2018年02月06日
OIST(沖縄科学技術大学院大学)を視察調査A
OISTの目指す目標は
1⃣ 世界最高水準の教育と研究
2⃣ 真に国際的な大学
3⃣ 企業との連携
4⃣ 沖縄への貢献
学ぶためのキャンパスの学ぶ環境、住む環境は充実しています。↓写真は食堂
CDC(Child Development Center)保育所も充実してました。
その他ホテルのコンシェルジェのような生活サポートもしっかりしています。
・ビザ関係
・住居
・健康診断(家族も可)
・保育園(0〜6歳)
開学して6年目を迎えますが初めての卒業生が研究職に進む予定と聞きました。
今後の課題として3番目の企業との連携が一番に挙げられ、今後はインキュベーション施設も考慮中とのことでした。また、地域との連携については地域に開かれた大学をめざしてとして教育プログラム、こども科学プロジェクトやサイエンスフェスタなどを積極的に催しています。
次回は地元自治体、恩納村との関わりと全体の課題についてを取り上げます。
1⃣ 世界最高水準の教育と研究
2⃣ 真に国際的な大学
3⃣ 企業との連携
4⃣ 沖縄への貢献
学ぶためのキャンパスの学ぶ環境、住む環境は充実しています。↓写真は食堂
CDC(Child Development Center)保育所も充実してました。
その他ホテルのコンシェルジェのような生活サポートもしっかりしています。
・ビザ関係
・住居
・健康診断(家族も可)
・保育園(0〜6歳)
開学して6年目を迎えますが初めての卒業生が研究職に進む予定と聞きました。
今後の課題として3番目の企業との連携が一番に挙げられ、今後はインキュベーション施設も考慮中とのことでした。また、地域との連携については地域に開かれた大学をめざしてとして教育プログラム、こども科学プロジェクトやサイエンスフェスタなどを積極的に催しています。
次回は地元自治体、恩納村との関わりと全体の課題についてを取り上げます。
2018年02月04日
OIST(沖縄科学技術大学院大学)を視察調査@
今回の沖縄県入りの最大の目的はOIST(Okinawa Institute of Sciense and Technology)の調査です。
OISTは将来のILCのメインキャンパス設置に関して絶好の参考例と私が考察しておりましたので参加をした理由はそこにあります。
OISTは、沖縄科学技術大学院大学学園法に基づく特殊な学校法人により運営されています。現在は、神経科学、数学・計算科学、化学・分子科学、環境・生態学、物理科学に大別される5分野で学際的な研究を行っています。
大学院大学はPh.D(博士)を取得するための大学という位置づけで全国にも5例ありますが、OISTの特徴は@様々な研究分野がまざりあう(研究室が大学のような単独独立方式をとらない)A博士課程のみで5年間のプログラムB教育・研究はすべて英語で行うの三点。
運営費の95%を国の補助金に拠っており、これは内閣府からの拠出であり、大学の設立が沖縄振興に深く関わっていることが窺えます。森田洋平 副学長(元KEKコミニュケーター)によると大学教育の運営に関しては理想的(文科省であれば何かと縛りが多い)な形態であるとお話されておりました。
教員は・・・・・・・61名(うち外国人は 39名)
学生は・・・・・ 157名(うち外国人は129名)
研究員は・・・・ 386名(うち外国人は232名)
事務職員は・・・ 424名(うち日本人が360名)
事務職員以外は外国人の割合が多いです。
面白い研究もされていました↓
環境は申し分なく、沖縄の青い海を臨め、現代的な設計による素晴らしいキャンパスです。
窓から見える粘土色のキャンパス内のアパートと沖縄の青い海。
また、キャンパスは丘陵の段差もうまく利用しています。(ILCキャンパスにも応用できそう)
研究棟は現在3つありますがおしゃれなブリッジを利用して行き来します。
今回のレポートはまずはOISTの概要についてお伝えしました。
OISTは将来のILCのメインキャンパス設置に関して絶好の参考例と私が考察しておりましたので参加をした理由はそこにあります。
OISTは、沖縄科学技術大学院大学学園法に基づく特殊な学校法人により運営されています。現在は、神経科学、数学・計算科学、化学・分子科学、環境・生態学、物理科学に大別される5分野で学際的な研究を行っています。
大学院大学はPh.D(博士)を取得するための大学という位置づけで全国にも5例ありますが、OISTの特徴は@様々な研究分野がまざりあう(研究室が大学のような単独独立方式をとらない)A博士課程のみで5年間のプログラムB教育・研究はすべて英語で行うの三点。
運営費の95%を国の補助金に拠っており、これは内閣府からの拠出であり、大学の設立が沖縄振興に深く関わっていることが窺えます。森田洋平 副学長(元KEKコミニュケーター)によると大学教育の運営に関しては理想的(文科省であれば何かと縛りが多い)な形態であるとお話されておりました。
教員は・・・・・・・61名(うち外国人は 39名)
学生は・・・・・ 157名(うち外国人は129名)
研究員は・・・・ 386名(うち外国人は232名)
事務職員は・・・ 424名(うち日本人が360名)
事務職員以外は外国人の割合が多いです。
面白い研究もされていました↓
環境は申し分なく、沖縄の青い海を臨め、現代的な設計による素晴らしいキャンパスです。
窓から見える粘土色のキャンパス内のアパートと沖縄の青い海。
また、キャンパスは丘陵の段差もうまく利用しています。(ILCキャンパスにも応用できそう)
研究棟は現在3つありますがおしゃれなブリッジを利用して行き来します。
今回のレポートはまずはOISTの概要についてお伝えしました。
2018年02月03日
沖縄高専で衝撃波装置を視察
1月30日(火)〜2月1日(木)まで一関市議会清和会市議団に同行させたもらって沖縄県に参上しました。まず第一弾として最終日に訪問した沖縄高専に関して報告します。
国宝や重要文化財の修復には今後国産漆(うるし)を使用することが義務づけられ、国産漆の90%を生産する岩手県浄法寺産はシエア全体の5%にしか満たず、国産漆の生産増が課題となっている中、沖縄高専の伊東名誉教授が有している技術が注目されています。漆の木を掻いて採取する在来型は10年木以上を必要とされますが伊東教授の衝撃波を用いれば5年木でも採取が可能とされています。
伊東教授は昨年に一関市役所大東支所で一度お目にかかっておりました。今回は実際に現地にある衝撃波装置の作動状況を確認し、今後の里山資源の有効活用策について伊東教授からご示唆をいただき、意見交換をしてきました。
【衝撃波を対象物に当てるときに音が出るため耳あてをしますが、実際はさほど大きな音ではありませんでした】
効率的に樹木の成分を採取できる衝撃波装置は全体でも予想していたよりコンパクトな設計でありました。漆だけでなくすでに山形県で生産を始めている「黒文字」木(爪楊枝で使用されている)も有望な対象木であることも紹介頂きました。黒文字はどこでも普通に見受けられるかん木です。
黒文字の樹液はアロマ効果があり、フランス等の香水会社が@1500円/1ccで引き受けするとのこと。また、アロマ効果だけでなく消臭効果も抜群で、これから病院や老人福祉施設などからの需要も高まる可能性は大とのことでした。
中山間地はこれから人口減が進む中で、地域に根差した産業を掘り起こすことや高齢者が生きがいをもって暮らせる産業創出も課題です。そうした中で伊東教授の持っている技術を活用した里山ビジネスの創出に光明が見えてきました。大東町丑石地区では民間会社がすでに動き出していますし、私も何らかの形で関与して発展できるように協力していきたいと思います。
国宝や重要文化財の修復には今後国産漆(うるし)を使用することが義務づけられ、国産漆の90%を生産する岩手県浄法寺産はシエア全体の5%にしか満たず、国産漆の生産増が課題となっている中、沖縄高専の伊東名誉教授が有している技術が注目されています。漆の木を掻いて採取する在来型は10年木以上を必要とされますが伊東教授の衝撃波を用いれば5年木でも採取が可能とされています。
伊東教授は昨年に一関市役所大東支所で一度お目にかかっておりました。今回は実際に現地にある衝撃波装置の作動状況を確認し、今後の里山資源の有効活用策について伊東教授からご示唆をいただき、意見交換をしてきました。
【衝撃波を対象物に当てるときに音が出るため耳あてをしますが、実際はさほど大きな音ではありませんでした】
【衝撃波を得るためには大きな電圧を必要とします】
【衝撃波を当てた大東産のリンゴを試飲する勝浦市議】
効率的に樹木の成分を採取できる衝撃波装置は全体でも予想していたよりコンパクトな設計でありました。漆だけでなくすでに山形県で生産を始めている「黒文字」木(爪楊枝で使用されている)も有望な対象木であることも紹介頂きました。黒文字はどこでも普通に見受けられるかん木です。
【黒文字の枝チップ】
黒文字の樹液はアロマ効果があり、フランス等の香水会社が@1500円/1ccで引き受けするとのこと。また、アロマ効果だけでなく消臭効果も抜群で、これから病院や老人福祉施設などからの需要も高まる可能性は大とのことでした。
中山間地はこれから人口減が進む中で、地域に根差した産業を掘り起こすことや高齢者が生きがいをもって暮らせる産業創出も課題です。そうした中で伊東教授の持っている技術を活用した里山ビジネスの創出に光明が見えてきました。大東町丑石地区では民間会社がすでに動き出していますし、私も何らかの形で関与して発展できるように協力していきたいと思います。
【沖縄高専のキャンパス内にはすでに早咲きの桜の花が咲いていました】