岩手、宮城両県にまたがる北上山地が候補地となっている超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について、両県議会でつくる超党派の議員連盟は18日、政府などに対し東北誘致の実現を要望した。
共同代表の佐々木順一岩手県議会議長、中島源陽宮城県議会議長ら議員約20人が参加。首相官邸で菅義偉官房長官と面会したほか、大島理森衆院議長、建設推進国会議員連盟の河村建夫会長に要望書を手渡した。
産学官の協議会が東北でILCの受け入れ準備を進める現状を紹介。プロジェクト参加に向けた欧米各国との調整を進めながら、日本への誘致を早期に決めるよう求めた。
河村氏以外の面会は非公開だった。出席者によると、菅氏は両県議会の連携を評価。大島議長は「日本が主導するには多くの国の協力を得られるかがポイントとなる」と話した。河村氏は来年1月に議連が欧州を訪問し、国会議員間の連携を強化する考えを示した。
佐々木議長は「産学官と連携しILCの認知度を高める」と語った。中島議長は「前向きに受け止めてもらった。東北全体で機運を盛り上げたい」と述べた。
ILC実現には欧州の素粒子物理戦略の次期5カ年計画(2020年開始)に日本への協力意向が示されることが必要。研究者らは計画策定の議論が始まる18年夏までに、政府が誘致について何らかの判断をする必要があるとみている。
【河北新報 電子版】
既報の通り18日(月)に両県議会合同議連で要望活動を行いました。
【首相官邸で菅官房長官へ 左側横顔が私】
【菅官房長官登場まで待機中 靴の手入れに余念のない工藤大輔議員】
【大島衆議院議長へ 詳細にILCの現状と課題についてコメントを頂戴しました】
【丹羽文科副大臣と 副大臣は腹蔵なく財政出動の必要性を熱く語っておりました】
【真剣に丹羽副大臣のコメントを聞く私】
このほかに国会のILC議連会長である川村代議士と副会長の塩谷代議士にも要請をしました。二つの県議会がシングルイッシューで合同議連を立ち上げたのは例がないと、どの要請先でも評価を頂きました。合同議連の効果は大きかったと実感しました。同議連では要請前に役員会を開き来年の8月末という目途に向けて、定例議会が閉会後にもさらに行動を強化することを確認しました。
来年度予算でもILC関連は予算要求満額の2億6千万円が措置され閣議決定(国会審議は通常国会にて審議される)されるなど予算面でも強化が進んでいます。決して油断することなく、できることは100%できるまでこれからも活動を続けます。