このクレーンは阪神淡路大地震で神戸港が使用不能になったことから大阪泉北港に神戸港の機能を補うために設置稼働していたものですが、東日本大震災で大きな被害を受けた釜石港に同じ震災がご縁で移設される運びとなったものです。

【大阪府の府章をそのままに、岩手県の県章とが並んでクレーンに記されています。】
ガントリークレーンの性能及び能率はは従来のショアクレーンの3倍程度もあり、荷役の迅速化のみならず港の総合的環境整備強化に大きく寄与するものです。
私は30年前に三井倉庫株式会社に奉職時代、横浜港で働いた経験がありますが、当時は北米向けのフルコンテナ船が毎日寄稿しており、横浜港のガントリークレーンが休まる日がないほど稼働していた時代でした。徐々に地方港もガントリークレーンが整備されてフィーダー対応も充実してきたのでした。そういう意味では岩手県にガントリークレーンが設置されるまでこれほどの時間がかかったことも事実であり、本県の港湾整備を冷静に振り返れば遅すぎた感も無きにしも非ずです。もちろん今回譲渡して頂いた大阪府様には感謝の念に揺るぎはありません。このクレーン設置によってこれからの釜石港の発展に大きく貢献することは間違いないでしょう。

CYヤードも見学しましたが、リーファーコンテナの区画は少し足りないか?私がフォーマン時代はリーファーコンテナの温度管理記録はアナログの紙チャートでしたが、現在はデジタルで管理されるようになってました。