今月17日(火)の総務常任委員会にて、いわて銀河鉄道(IGR)の事案について当局から説明を受けた後に質問をしました。
質問内容の大要は翌日の「盛岡タイムス」に掲載されている通り。
会社のお金を着服した社員はもちろんよろしくない。
しかし、日常の現金の出納管理を二年間もしていなかった杜撰さは会社の管理能力を疑われます。
特に、本業以外の関連事業にお金も人も採算ラインも示さずに売り上げ重視で行ってきた会社の経営方針が、今般の事案の大きく関与していると私は踏んでいます。
IGRは県民の足を守るのが使命が目的で設立されたことを決して忘れてはいけません。
内部の管理体制がほころんでいることにも気づかず、事件発覚後もその事実内容を確認する陣頭指揮にあたる社長が台湾に向かっていたとは当事者意識がある経営者とは思えません。
今回の質疑で経理システムについて県当局に認識を尋ねたら、着服した社員が自ら申し出たことに至らせたのは経理システムが機能していたからこそ、との珍答弁には思わず耳を疑いました。
県当局は、月末までにはモニタリング調査を強化して事案の真相解明に乗り出すとの回答でしたが、県がどこまでやれるのかまずは見守りますが、果たして答弁内容の問題意識でどれだけの成果がでるのか。
私がこの問題を取り上げる理由は、売り上げ重視だけで長期的な営業戦略なしに振り回される社員が不憫でならないのと、第三セクターをどのように運営管理するかは言わば県政運営の鏡になっているからです。臭いものには蓋。都合のいいことだけには関与する。そんな状況を放置するわけにはいきません。