次年度の予算審議をする二月議会が開会し、恒例の知事の所信表明演説がありました。
その内容はまとまってはいましたが先の予算説明会で示された新規事業や焼き直しの事業名を次々と言い並べました。枝葉は賑やかだが肝心の幹の健康状態や全体の成長がどうなっているのかという話です。
県庁は大企業と同じで、大きなエネルギーを持った集団です。所信表明は年に一度。このチャンスを有効に使わねば意味がありません。だからこそ内外に知事の岩手県の方向性を明確に示すことが必要と私は考えるのです。議会や県民に対してだけでなく、組織内に対しても。
国体成功の力を将来の岩手に!、幸福を一緒に考えてみませんか?
そんな呼びかけで岩手の将来はどうにかなりますか?
新規事業を社会の変化に沿って起こすのは当然のことです。当然のことをどうやって動かすのか、限られた予算で効果を上げるためにどういう工夫をするのか、手立てを示せるのはトップリーダーしかできないこと。
しかし、言えないのか言わないのかここ数年まったく同じ論調です。
ILCに関しても知事が主体的に動く決意も示さず、県の姿勢がどこまで本気なのか見えてきません、
新規で掲げた事業でも会議を設置したり、県が間接的に行う支援策も多く含まれています。これからの議会でもちろん私や会派総がかりで内容を精査していきます。
それにしても県が市町村とどういう連携をするのか、広域振興局をどのように活かすのか言及がないのはまったくもって解せません。