郷土の偉人、芦東山生誕320年・芦東山記念館開館10周年を記念事業として表題の記念講演会が摺沢市民センター室蓬ホールにて行われました。同内容は早稲田大学文学学院教授の稲畑耕一郎先生のお導きで11月2日に早稲田大学においても行われています。
この講演会は稲畑先生をはじめとして中国・香港・韓国からの講師を含んだ計7名の先生方から研究報告がされました。
私が今回の講演会で認識を新たにしたのは
🚩「無刑録」に記されている「罪人には身體上の刑罰を加えるだけでなく、道徳教化を主とする教育刑を懲罰とするべきだ」という刑法に関する研究対象が代表されるが、他の書簡等から漢学・国学・医学にまで及ぶ多岐にわたる実績があること。
🚩芦東山の実績は中国における儒教の一大編纂書「儒蔵」に十分に編纂されるべき価値を有していること。
まさに身震いするほどの知らざる郷土の偉人の実績内容でありました。
研究はこれからも深堀するに値する貴重な内容が眠っており「江戸時代における漢学の金鉱」とさえおっしゃった先生もいたほどです。大変貴重な講演内容でした。
稲畑先生が挙げた今後の芦東山先生研究の今後の展望として
📖関連資料の収集と整理の推進
📖国際共同研究「儒蔵」を通じての中国への紹介
📖芦東山記念館の機能の充実(芦東山研究のセンター化と情報発信、サービス)
を指摘されました。
正直な話、これまで近づきがたい芦東山先生への距離感がぐっと縮まった感があります。ここまで至ったのもこの度市勢功労者となられた芦文八郎先生はじめ芦東山顕彰会、地元渋民地域の方々が弛まぬご努力があったこそと改めて感じ入りました。
今回の貴重な講演会を機に「一関大東の芦東山から世界の芦東山へ」次世代の後継者も課題となりますことから、私もお役に立てるよう頑張りたいと思います。