2016年08月10日

東北地方の三陸地域交通体系の整備にむけて

昨日、議会派遣で八戸市で開催された「三陸沿岸国道並びに鉄道完遂促進協議会」に出席してきました。
この協議会は岩手・宮城・青森の三県議会で構成され、第一回の開催は昭和23年に開催されている歴史がある協議会です。一回から三回までは岩手県で開催されていることから本県沿岸地方の交通体系整備に問題意識が高かったことが推察されます。

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私も平成11年の当選来、過去何回かこの協議会には参加していますが、震災前の三陸沿岸道路(自動車専用道路)の進捗ぶりは亀のようにのろくて、震災後の快進撃とも言われる整備状況は目を見張るものがあります。平成30年度までにはほぼ全線開通見込みであることが報告されました。やる気とお金があれば何でもできるということでしょうか。

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一方、鉄路の復旧の方は岩手・宮城とも課題を抱えていることが確認されました。特にもJR大船渡線、JR気仙沼線とも当該自治体が苦渋の判断でBRTによる代替輸送を容認していますが、宮城県議の畠山和純議員から関係省庁ならびのJRへの要望の際には「くれぐれも鉄路復旧を諦めたわけではないことを申し添えて欲しい。」との意見があり、まさに本県と同様の問題意識であることを認識しました。鉄路の復旧は復興土地区画整理事業との兼ね合いもあり、早期の復旧は困難な状況ではありますが、3県の総意で完全復旧を目指していくことは極めて重要です。ILC実現とならば交通形態の再構築は必須になるわけですから、決してあきらめないで将来につなぐ努力が必要になります。

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各県とも沿岸地域は人口減の加速化が進んでいますが、産業の育成と新興のためには交通アクセスは不可欠ですから今後ともこの協議会の果たす役割は終わりません。
posted by 飯沢ただし at 10:32| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする