5月の連休中に議会派遣で表題の成功に向けて英国への調査団が組織され、私も副団長として視察団に加わりました。詳細な報告書は近日中に完成予定ですが、私の所管と提言をこの場に掲載します。
所感と提言
調査団員 飯澤 匡
今回の英国視察目的はただ一つ。ラグビーワールドカップ2019釜石大会を成功させるためである。RWC2015イングランド大会を成功させた英国は、我が国同様四方を海に囲まれた地理的条件にあり、よって国民気質も歴史・文化を尊重する気風や新しいものを社会に比較的受け入れやすい点など相似している点が多い。過去の開催国の中でも英国は釜石大会開催成功の最も参考にする点が多いと以前から感じていた。
視察から得た課題を一言で言い表すならば、「レガシーの創出」であろう。
大会に向けた準備、成功から得られる自信。携わった人たちがその後の地域をつくる、地域資源を活かす貴重な人材になっていく。誇りと自信が人をもう一歩前に出していく。この財産は特に被災地の再建にも大いに寄与すると確信した。そのためには我が国の場合世界レベルの大会は行政主導で行ってきた成功事例をあえて見直し、民間活力を駆使した市民レベルで運営が可能になるような新たな展開を必要とすることも強く感じた。特にRWCの事務局と直接交渉出来る人材育成と配置は急務である。
釜石市で建設予定されている容量的に同レベルのスタジアムを有するグロスター市と岩手県ラグビー協会役員に続いて我々議員が友好の成果を得られたことは今後の展開に大いに役に立つことを確信した。特に大会運営面では参考になる事例を確認できたと思う。
チェルトナム市の公認キャンプ地は本県の自治体でも十分に実現可能であることを確認できた。国際大会キャンプ地ということで身構える必要はない。自分たちで出来ることを確実に足固めすれば県内の複数自治体がキャンプ地として適合する。但し、必要とされるホテル星4以上レベルのアコモデーションが確保できるのか要検討事項である。
ラグビーに対する愛と情熱は、ラグビー発祥の地である英国にも劣らないものを岩手県や釜石市でも持っている。弾力的な組織形成と人材育成と配置が成功の大きな鍵となろう。