事前に告知をしておりました「いわて県民クラブ」では6月定例会で唯一の一般質問登壇者、佐々木努議員が二人目で登壇しました。
佐々木努議員は、今回も一問一答方式を採用し、達増知事はじめ県当局に対して、現状課題の解決策だけでなく将来を見据えて自らの提案を含めての堂々の質問でした。
特にもライフワークとする人口減少問題に真正面から立ち向かい、その問題解決策に具体的に切り込み、結婚支援策、女性が働きやすい社会環境整備について中身の濃い質問をされました。
また、DIOジャパン問題が最終コーナーを迎え、花巻・奥州・一関の3市がやむなく6月議会に補助金返還に応じたことに対する県の反省点はないのかの問いに、達増知事は会計検査院の指摘に基づいて返還に至ったものと考えるという3市が苦渋の決断をした3市の経過に思いやる言葉もありませんでした。さらに努議員が、では知事は一体誰に対して謝罪の言葉を言ったのかの問いには思いっきりスルーを決め込み、県がDIO社を推奨した責任については一切言及せず。明らかに以前より後退した答弁内容でした。
このやり取りについては当該市の担当職員も見ているわけで、達増知事の冷血極まる答弁を実際に聞いたらどれほどやりきれない思いをするのか想像するに余りあります。
野党共闘の参議院候補に積極的に応援している理由については、「人物本位」ときっぱり答弁し、政策的な意義や本県が抱える重要課題解決に対する影響については詳細に言及なし。でありました。
達増知事のいう県民党は極めて独善的で幅の狭いもので、自分と政治的な価値観を異とするものには耳を貸さない、この姿勢にはいつもながら呆れてしまいます。県民の利益とは何か、それを引き出すために県のトップリーダーとして最大限の力を尽くす、それが知事の仕事ではないかと私は信じて疑わないのですが、達増知事に何度問うても選挙で勝てばそれが県民の意思という短絡的な考え方には、他者を思いやる寛容さなど無縁のように感じます。何とも情けない仕儀です。
しかし、現実は寂しく絶望的であっても誰かが足らざるところを指摘し続けなければならないと私は考えています。二元代表制の一翼を担う議会が、執行者の権力に膝間づくようでは、議会としての役目を放棄したことになりますし、第一に我々を選んでくれた有権者に申し訳が立ちません。
佐々木努議員が粘り強く提唱した結婚支援センターは「I-サポ」という形で実現しました。今後も県民の声を掬い上げ、粘り強く提案し、足らざるところは厳しく指摘する、そういう政策集団を目指してこれからも「いわて県民クラブ」は頑張っていきたいと思います。