2016年06月19日

母校はありがたき哉

昨日、昭和50年卒である一関一高の先輩である経済産業省の事務次官 菅原郁郎氏の講演会が母校で行われました。現役の全生徒、父兄、関係者多数が参集しました。

国の省庁の役人の最高責任者が事務次官です。官僚になった人の最高ポジションの目標は事務次官ですが、なりたくてもなれるポストではありません。また、通産省の高官にまでなった方は本県とは縁が薄く、歴史をたどると戦前の椎名悦三郎氏以来という話でした。

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講演に先駆けて、校歌斉唱。とてもいい段取りでした。

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宮城県の若柳町で育った環境から高校、大学入学、発起して大学中退し東大に入学、通産省に入省に至るまで詳細に述べられました。

・学校で勉強していく過程で各々勉強してきた科目が、ある日突然有機的なつながり(BIG BANG ビッグバン)をあることに気が付き、さらに知識を磨くきっかけとなったこと。

・役人になってからの習得は学生の比ではなく、ほとんど寝るに暇もなく働いたこと。仕事の知識を習得していく過程で第二のビッグバンが起こり、さらなる仕事に対する姿勢が変わってきたこと。

その上でこれからの世の中を見通す中で大事な視点は

・Exponential progress (指数的関数)
・Singularity (技術的特異点)


人工知能を例に挙げ、
テクノロジーの性能はある地点で直線になる(曲線の折り曲り点)。人工知能はもう一段ブレイクスルーする可能性がある。Deep Learning を取り入れたアルゴリズムの開発で飛躍的に人工知能は発展を遂げた。2020年には運転の自由化、農業の自動化等に組み入れられるスケジュール。第4次産業革命の世界に入ってくる。

ゲノム技術の発展についても触れ、
健康・食糧・地球環境問題vs宗教、倫理。少子高齢化問題vs人工知能+ロボット+ゲノム技術。そうした中で我が国は宗教や倫理的な壁が低いので世界のリーディング国になれる!

既存の能力に対する対価の概念は人口知能の組み入れが大幅に実現可能になることにより、能力賃金にも二極化が激しくなる(米国のトランプ現象がまさにこれ)。人工知能をコントロールする職能をする側に立つことを意識せよ。

さらに学生には
1.自然との調和
2.「場」の重要性
3.暗(?)認知の重要性
4.矛盾の寛容性
5.若者発文化

・今、学んでいることが現実社会につながっていること
・自分の頭で考え、自分の心で感じることが何よりも大事なこと
・人の気持ちを感じること


過去なき「今」はなく、「今」なき未来はなしで結ばれました。

この講演は私にとってもかなりインスパイア(鼓舞)するのに十分で、おそらく経済界に身を置く人ならば都会でこの講演を聞くために10万円を払っても聞きに行く人はいるでしょう。

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母校での講演はご本人も大変名誉なことと仰っておられました。
最後に私からもILCの実現についても強く要望をさせて頂きました。
posted by 飯沢ただし at 01:50| 岩手 ☀| Comment(1) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする