2016年03月10日

愛が足りない・・・

月曜日に行われた予算特別委員会の総括質疑にて、いわて県民クラブを代表して行うは3期目を迎えた八幡平選挙区選出の工藤勝博 議員が行いました。私も時間を6分間頂戴して達増知事にDIO問題とIGRいわて銀河鉄道の経営に関わる問題について質疑をしました。

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DIOジャパンの補助金返還に関して

Q(私):当該事業は県が主導的に行った事業であるというのが市町の認識である。現に中間検査、完了検査も県が立ち会って指導してきた。会計検査院から返還命令を受けた7市町のうち、花巻市、奥州市、一関市は議会にも返還金に関する提案をしていない。一方で会計処理は返還を見込んで補正対応している。この矛盾した状況を県は何とせん。

A(知事):3市以外は返還に応じている。3市も今年度中に返還されるのが望ましい。県は理解を得られるよう努力する。

Q:(私)10日の審査で知事が県民に陳謝をしたことで事態の打開がされると期待したがそうにはなっていない。県と3市には埋めがたい深い溝があるように思えてならない。知事、副知事はこの間自ら動いて理解を得られるよう行動したのか?

A(知事):事務方で適切に行っているはずである。


Q(私):県は補正予算の計上で会計処理は事前に行っていて、県は市町が返還するのが当然という(上位下達的態度)が不信を招いているのではないか?そんな状況では事態の打開は望めないと思うがいかがか?

A(知事):県としては他県の例もあることから特別なことはできない。

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3市がなぜ返還に応じないのか?それは県にも責任の一端があるということを知事は陳謝をしたものの十分に3市には伝わっていないし、県の努力も足りていない。知事さんどうするの?という本質的な問題には触れずに知事は補助金返還の法律的解釈を繰り返したのでした。

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IGRいわて銀河鉄道の経営に関わる問題について

この問題の発端になった社長を糾弾する内容の投書について知事は
人を落とし入れようとする可能性ともある人物が特定されない文書について、まともに受け取ることは出来ない。

火のないところに煙は立たない。会長職にある知事はIGRの社員から聞き取りをして事実を確かめるのが筋ではないのか?そうすべきである。

やる必要はない。IGRの運営は適切に行われている。

この二つの問題に共通して言えることは、県は(知事は)自らの都合のいい一面のみを見て判断し、問題の深層にある大事なものを探ろうとしない、客観的に物事を把握する努力が足りない。と言えます。このことは県のガバナンス全体に深くかかわる問題でもあり、県政の姿勢そのものに通じていきます。

県は「離見の見(世阿弥のことば)」を持って誠実な対応をすることが必要ではないでしょうか。知事は県民が構成員である3市やIGRの職員への愛情を少しでも捧げる気持ちがあればと違う対応がされるはずと思うのは私だけでしょうか。いかがでしょうか?

この私の質疑の後に部局別審査でもIGRの経営問題は他の議員からも追及があり、今後も注視が必要です。
posted by 飯沢ただし at 23:59| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする