ニュートリノ研究で今年のノーベル物理学賞に決まった梶田隆章・東京大宇宙線研究所長ら5グループの共同受賞。鈴木学長が長年取り組んできた宇宙の謎に迫る研究が世界で高い評価を受けた。
16年のブレークスルー賞は、基礎物理の分野でニュートリノ振動実験に関する五つのグループが選ばれた。日本はこのうち▽スーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)▽カムランド(同)▽長基線ニュートリノ振動実験K2K・T2K―の計三つのプロジェクトが受賞した。
鈴木学長は飛騨市神岡町の地下に観測装置「カムランド」をつくって実験。ニュートリノに質量があることを観測した。
=岩手日報より抜粋=
梶田隆章博士はニュートリノに質量があることを実験にて証明し、2015年のノーベル物理学賞を受賞。同じくノーベル賞を受賞した小柴昌俊博士の門下生です。
これらの受賞は素粒子物理学や宇宙物理学の基礎研究の分野での日本の研究陣の厚みを世界に証明しました。私も同じ日本国民として誇りに思うところです。これからも予定されている国際プロジェクトILCが実現すれば我が国の優位性をますます発揮することが期待されます。
さて、6年前の民主党政権時の事業仕訳でこれらの事業予算が切り捨てられようとしたことを記憶している方はどれだけいらっしゃるでしょうか。

スパコンの「2位ではダメなんでしょうか?」を自信満々に言った国会議員の方もいらっしゃいました。事業仕訳という目的だけを達成しようとした思慮深さに欠けた自らの資質を世に知らしめてしまいました。まさに木を見て森を見ず。まことに恥かしいかぎりです。
国会議員はもとより地方議員も未来に向けて、何をすべきか、どんな布石を打つのかを念頭に入れて常に勉強と精進を重ねなければなりません。事業仕訳の件は他山の石として教訓に致します。