2015年05月28日

駆け足で迫りくる酪農生産基盤の脆弱化



2月定例議会の農林水産部の審査で私も問題提起をした酪農生産基盤の問題。
12月が需要期のバター原料確保がこの季節にニュースになろうとは驚いた。
今年の夏も猛暑が予想され、なおかつ肝心の乳牛の飼育頭数の増加が見込めない。
政府は早めに手を打たざるを得なかったのだろう。
今動いておけば南半球の豪州やニュージーランドからの供給も間に合うとの算段か。

なにしろ酪農家の減少が止まらない。TPP交渉でも酪農製品の自由化阻止は守れないという雰囲気が生産現場にも伝わっているから新たな設備投資をして頭数を増やすといった既存農家のマインドが冷えている。

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ここ数年、岩手県南でも老舗の酪農家も高齢化や後継者がいないとの理由で酪農の存続をやむなく決断した農家も多い。大規模化で量を補ってきた生産量増加策ももはや限界。さらに少子化による需要見込みの現象も生産意欲を削ぐ要因になっている。

そんな中で国の基本的な酪農産業を今後どうするかといった指針も見えてこない。
緊急輸入を数年も続ければ、それが慣例化し国内の生産基盤はガタガタになっていく。

主産地である北海道ですら展望が開けなくなっている中、今根本的な対策を行なわければ手遅れになってしまうだろう。もはや県レベルでの短期的な対策ではもたない。
posted by 飯沢ただし at 00:56| 岩手 ☔| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする