競馬会では昭和の時代の長い間、京都競馬場で土日に関係なく天皇賞(3200m)が行われていました。
ちなみに4月29日天皇賞開催固定日が最後に行われたのは平成2年(1990年)が最後。
勝ち馬は当時ブレイク中の武豊鞍上のスーパークリーク号でした。

春の天皇賞といえば小学生中学年の頃、祖父と一緒にレースをテレビを観た記憶があり、レース後に財布から馬券を取り出して「外れた」とぼそっとつぶやき、馬券を4つに切り裂いたことを憶えています。
一瞬の出来事でしたが普段は厳格な祖父が「外れた」という敗北にも似た落胆の表情を孫の前で浮かべたその姿は私にとって衝撃であり、大人の素顔を初めて垣間見た瞬間でもありました。
爾来40年余の月日が流れ、様々な経験を積み、おかげさまで馬券が「外れた」くらいでは動揺しない生活を送っております。常に人生には勝と負けがあり、勝負の厳しさと、また負けの中にも価値を見出すということも学習しました。
今月は統一地方選挙があり、東日本大震災に支援を頂いた仲間の議員や会派の同僚議員の首長への転出選挙応援にも出向きました。結果は首尾よくいったもの、努力の甲斐空しく涙を飲んだもの悲喜こもごもでありました。
今回の選挙応援を通じてあらためて
選挙に僥倖などはあり得ない。流した汗と、振り絞った知恵の結果だけが出る。
山の果てを望んでも援軍来たらず。自分でやるしかない。
〜田中角栄語録より
の言葉を思い知らされました。
4月29日にあたり、選挙に関して周到な準備を怠らなかったと言われた祖父の姿を思い出しつつ今後の自分の行動の糧としたいと思います。