SLACの施設見学の前に、研究者の方々とILCに関して、ILCへの期待や国際科学都市として必要と思われる機能について懇談しました。
出席を頂いた研究者の方々、左から(敬称略)

Eduardo Marin Lacoma (physicist)

Thomas Markiewicz (physicist)

Norman Graf (senior research engineer)

Nan Phinney (physicist)

Glen White (physicist)

飯澤

Takashi Maruyama (physicist)

鈴木氏 (KEK)

Janice L Nelson (physicist)

Marco Oriunno (senior research engineer)

の方は2週間後に一関市で開催されたMDI-CFSのミーテイングにも参加をされています。
ろくな私の自己紹介をしなかったせいで、女性のNan Phinney さんから「あなたは一体何者か?」とガツーンと最初に一発喰らいましたが、彼女は懇談中には私が聞き取れていないと思われる他の研究者の発言を判りやすく解説して頂いた優しい方でした。
・ILCのや研究成果や安全性について

ILCはあくまでも科学技術の応用を目指すものであり、社会に還元すべきものである。

加速器に関してはスイッチを切って電気を止めれば装置もすぐに止まるものである。日常の安全管理さえしっかりしておけば問題ない。
・国際科学都市として必要な機能
インターナショナルスクール

公共のバスや鉄道

配偶者の働き場所

配偶者のためのサービス(コインランドリー、食料品店、日本語学校)

ホテル
質のいいカフェテリア(特にコーヒーが美味くなくてはいけない!)

旅行案内所、旅行代理店

娯楽施設
クラブ(地域の住民と交流できるようなもの)

芸術とコンサート
リラックスした雰囲気の中で思いつくものを挙げてもらいました。特に「コーヒーが不味いところには誰も行かないよ」と強調されていました

。
・研究者が研究に専念できる環境を求めるサービス以下のサービスをワンストップサービスで
・日本の行政機関との仲介
・家族のビザサポート
・家族の就業の斡旋
・運転免許
・自動車の登録
・通信(固定電話、テレビ、インターネット)
・税務処理
・健康保険
・住居のレンタル(手続き)
・銀行(ATMサービス、外国人向けの銀行口座開設)
一昨年に、CERNで日本人研究者の方々と懇談した内容とほぼ似たような内容ですが、認識を強くしたのはワンストップサービスを充実させるためには地元自治体の職員の人材育成をかなりやらなければならないこと。
今の時点では一関市や奥州市は県を仲介しながら、自分の守備範囲のことをやってれば何とか済むのでしょうけど、やはり自治体の力を相当引き上げないと研究者が必要とされるものはスムーズに解決しないでしょう。
終始リラックスした雰囲気で懇談は終了しました。
研究者はワールドワイドで仕事をされていて(当たり前ですが)ILCに関しては早く動き出すことを希望されておりましたし、北上高地が唯一の候補地であることも浸透されている様子でした。
posted by 飯沢ただし at 23:22| 岩手 ☀|
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