2014年07月08日

真摯に受け止めるなら行動で示せ!

6月議会の最終本会議は昨日行われ、今議会は閉会しました。
今議会私は前述していた同僚の及川議員の一般質問での知事答弁を基に、常任委員会の審査の中で「NPO大雪りばぁねっと問題に対する検証について」と社会問題化している「DIOジャパン問題」について質疑と提言を行いました。

「大雪りばぁねっと」問題については、先の二月定例議会の県議会の決議を受けての県のアクションは何もなく、本会議や常任委員会の質疑のやり取りでも納得できる答弁内容を見出すことは極めて困難でした。

顧問弁護士の見解を頼りに「公判中であることから踏み込んだ調査は難しい」との県の見解は、議会の求めている再発防止や庁内の手続きの妥当性を究明せよという目的から超越しており、明らかに意図的に論点をずらしています。議会は事案の包括的な真相究明までは求めていないのです。県の内部検証は十分だったと言いながら、さらに進めるには公判中だから出来ないという主張は論理破綻しています。

その結果、このような県の不誠実な対応から、このまま議会が傍観することは県の主張を受け入れたことにも取られかねないと判断し、いわて県民クラブ会派内でも意見集約をし、再度決議の意見書を発することに決定した次第です。このとりまとめについては及川あつし議員が尽力しました。そして昨日、自由民主クラブや社民党、公明党など超党派の議員の賛同を得て多数で可決されました。

その決議は「山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議」の尊重と誠実な対応を求める決議です。

私は、山田問題が象徴的になっているように達増県政が不幸にも起こった負の事案に対して積極的に失敗から教訓を得て次に活かすことに関心がなく、責任を避けていることで庁内ガバナンスの低下を招いていると強く懸念します。大きな組織ほどセクショナリズムに陥りやすい。それを越えせしめるのはトップの判断しかありません。しかし、やる気が感じられません。これでは職員のモチベーションは低下し、県民に直接的にエネルギーを注ぐことより内部組織へのベクトルが増すばかりです。知事は意固地に議会への対応を斜に構えているようですが、そのツケが最終的にどこに回るかを理解していない。私は何度となく議会での議論を仕掛けてきましたが、意に沿わぬことは無視か空かしを決め込む。これでは議論など深まるわけがありません。

議会が再度、外部検証を促したのも我々の議会人としての務めを果たしたにすぎません。県民が納得していないものを放置することは議会人の職務放棄と同じことです。

真摯に受け止めるなら言葉だけでなく、実行に移さねば意味をなしません。

賢明な職員も県民もしっかり見ていることを胆に命ずべきです。
posted by 飯沢ただし at 10:17| 岩手 ☁| Comment(2) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする