2014年05月31日

黒沢尻北小の英語活動の取り組みついて〜成果と課題

自分は三井倉庫に在職時代、イギリス人の船員との折衝で口惜しい思い出があります。
それは自分の30と13の発音が曖昧だったために起こったことでした。

「Thirty 」と「Thirteen」自分は区別したつもりが相手に伝わってなかった。
仕事に支障がおこり、時間ロスが生じました。
そして、さんざんイギリス人の船員に小馬鹿にされました。
後に別の船で「Lorry」の発音でも同じことが起きました。

それらの件があって以来、口惜しくて口惜しくて発音も「teen」を誇張して発音するなどの工夫をしました。結果として失敗して学ばせてもらったことでもあり、指摘をしてくれた船員には感謝をしなければなりません。

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さて、表題の件に話をもどします。
先日、商工文教育常任委員会の視察で、英語教育で先進的な取り組みをしている北上市の黒沢尻北小学校を訪問しました。私は今回の視察でもっとも楽しみにしていた視察先です。実際に授業も拝見させて頂きました。

小学校の英語授業は5、6年生が必修となっていますが、同校は文部科学省の教育課程特例校に指定され、全学年で英語授業を実施しています。平成19年度から英語活動拠点校としての実践を積み重ねており、今年度から実質的に継続形で活動に取り組んでいます。

授業は先生から児童への指示や呼びかけもほとんど英語で行われており、教材の使い方やゲームへの移行も円滑で内容はとても充実していました。

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授業を視察後、担当の先生と質疑意見交換を行い、菊池直子教諭から成果と課題について報告がありました。

成果としては
・低学年からの積み重ねが英語に対する抵抗を少なくしている
・教材が蓄積されている
・数年経過したことの教訓として高学年にはローマ字の書きとりが必要と考え実践している

課題としては
・英語に堪能している人材が少ない
・英語指導力の向上の研修の機会が足らない
・指定校となっているが、専門教師の加配も予算枠もない

北上市教育員会に所属するALT(外国語指導助手)の派遣は毎回ではなく、1日4時間以内でティームティーチングのみとするとの取り決めで、市内の他校への派遣もあることから同校には年間29回の派遣となっています。そして打ち合わせは当日の授業前に行っているとのことでした。

私は、さらにより良く中身を充実するために、効果的なALTの活用を提案しました。前段での私の経験はネイティブスピーカーがその都度発音を注意喚起すれば、何が大事なのか児童は良く理解できるはずです。これを徹底するにはALTとの綿密な打ち合わせによる役割分担が不可欠です。

それにしても、予算なき教育課程特例校とは文科省のやり方には首を傾げてしまいます。

自治体が独自で予算や人材を確保している金ヶ崎町の例があります。

私は、小学生には英語に慣れ親しむと同時に、英語を他の言語としてしっかり相手に伝わる動機付け(例:「Thirty 」と「Thirteen」の違い)は明確にすべきと考えるので、せっかくALTが配置されているのですから有効活用する方策を特例校だけでなく、県の教育機関でもっと掘り下げて研究する必要性を強く感じました。
posted by 飯沢ただし at 00:30| 岩手 ☁| Comment(0) | My Inspection 【視察日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする