昨日、商工文教委員会で「大雪りばぁねっと。」事案に係る検証委員会の報告書の内容について報告があったが、委員からは批判が相次いだ。
NHK盛岡放送局のニュース
私も当委員会の委員であるので、意見を述べたが、論点は2つ。
1.検証委員会の委員が大半が県職員では客観的な検証が得られたのか、というそもそもの構成メンバーが妥当性を持っていたのか。
2.先の決算特別委員会で議論の中心になった「御蔵の湯」が突如として県が補助金の対象となった部分が県の関与に対する肝の部分なのに、突っ込んだ議論を避けて県側の手順の適格性に重きを置いたこと。
不十分な報告書とはいえ、完成品との県の答弁であったので、昨日の時点で内容に不満をぶちまけたところで何も変化がおこるはずもなく、敢えて内容については2の部分だけに留めた。
さて、議会としてこれからどのように処していくかは明日にも予算特別委員会の総括質疑が始まるので、検証委員会の在り方や県の報告の在り方について議論があるのは必至であるので、その流れに注目したい。
早速、今日の議会運営委員会で、明日の委員会に商工労働観光部長に出席を求めることが決まったようだ。
そして、今日、知事の定例記者会見で驚くべき発言があった。
知事は記者会見直前まで検証委員会の報告書を読んでいない。との発言。
刑事事件にまで発展し、議会が決算を不認定にした最大の要因で、庁内に検証委員会を設置して県の責任を検証を余儀なくされて、社会問題にもなっていて、復興の負の話題で世間の耳目を集めている県政の重要課題に対して「読んでいない。」との発言はどういう意味ととらえればいいのだろう???
知事は無関心ですまされるのか?
県庁内のガバナンスはどうなっているのか?
これらの問題も今週末の総括質疑で厳しく質されることでありましょう。
同情を禁じえないのは一生懸命仕事をしている県職員の方々。
部下の労苦に、いとも簡単に社長が「オレは知らんがね」と公言されたら、どれだけ部下の士気が下がるか。
普通に考えればわかりそうなものですが・・・