2013年08月23日

ILC国内候補地は『北上サイト』に決定!



国際プロジェクトであるILCを日本に呼び込むためには、早期の国内候補地選定が必要であったが、本日、研究者で組織される「立地評価会議」は、
ILC国内候補地として、北上サイトを最適とする評価を公表した。
それも「立地評価会議」のメンバー8人の委員の満場一致での決定である。

ILC戦略会議が本日プレス用にリリースした評価結果を読むと
北上サイトは、国際的に要請されている50kmの直線ルートを確保する上で、許認可、施工および運用上のリスク、工期・コストなど技術的観点からの確実性において、大きく優位であると結論された。とある。

当初から活断層との距離やアクセストンネルの長さ、排水処理によるコスト比較が脊振サイトとは大きく優位性があるとされていたが、そのまま評価に現れたようだ。
私がこれまで把握していない点として地表面のダム湖の下あるいは近傍および都市部の下を通過するという点は脊振サイトにとって大きな困難を伴う課題として挙げられた。

「技術評価」と「社会環境基盤評価」の2つが大きな評価要点であるが、
研究者の住居環境を評価する「社会環境基盤評価」は予め候補サイトから2カ所づつ仮キャンパス(AとB)が提案されていて、その評価をした模様である。
必須条件を満たすという条件のもとでの評価点では

技術評価(個別)では北上サイトが68点、脊振サイトが46点
社会環境基盤評価(個別)では北上Aが60点、北上Bが51点、脊振Aが63点、脊振Bが55点

となっており北上サイト側から懸念されていた社会環境基盤評価でも大きな差はつかなかったことが伺える。

国内候補地が北上サイトに決定し、これでようやく第一ゲートを通過したと言える。
実のところ、これから越えなけばならないハードルはいくつもあり、安心していられないのだが、本日限りはILC東北の決定に向けて第一関門を通過したことに対して、これまで携わってこられたすべての方々への労苦をねぎらいたい。

岩手からスタートしたILCへの取り組み、宮城県との共同、そして東北全体への共有意識を図るまでにも多くの時間と努力を費やしてきた。
何より、椎名素夫 元参議院議員がこのプロジェクトを評価し先鞭をつけられた慧眼と情熱に敬意を捧げたい。また、椎名先生が亡くなられた後も、今日まで先生の遺志を継いだ夢をつなぐ人たちによってようやくここまで辿りついたことは本当に感慨深い。

日本がこのプロジェクトを決定するまで私も微力ながら頑張っていきたい。
posted by 飯沢ただし at 22:28| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする