同規模の水害は平成14年の7月以来です。
14年の水害を契機に砂鉄川については新たな築堤や築堤の嵩上げ等の治水対策を施しましたが、残念なことに今回の水害でも床上浸水等の住居被害が出てしまい、治水対策の難しさを物語る結果となってしまいました。

【多くの農地が水に浸かった東山町松川の三室地区(27日の朝6時頃撮影)】

【東山町松川の六日町では平成14年の災害時よりも水嵩が増していました。(写真は加工しています)】
被害が大きかった松川地区において国交省と県とで検証が進められると聞いておりますので、その結果を踏まえた対応が急がれます。今回の水害は六日町を横切る中通川の水位が短時間で急激に増加したことにより、砂鉄川への流出が阻害されたことが大きな原因と思われ、砂鉄川上流の大東町大原地区の降水量が多大だったため砂鉄川自体も水量が増していましたので、排水すべき水の行き場を失なってしまいました。
このように最近の集中豪雨はむしろ街中を流れる中小河川の氾濫によるケースが増えてきており、対策を講じるにも難しさがあります。
いずれ原因と結果を検証し、床上浸水は絶対に防ぐという対策は絶対に必要です。
砂鉄川上流部や曽慶川の中流部では14年災害の教訓を生かした成果がみられましたが、曽慶川の下流部等まだ手当をするべき個所がありますので県と市とも協議して早急に対応してまいります。