2013年07月18日

方針は歪めてはいけない!

 村井嘉浩宮城県知事は科学者が出す結論を尊重する考えを示し、「評価結果では東北なのに、政治的理由で九州になったとしたら納得できない」と強調している。

2013年5月30日 河北新報

選挙戦に入るといろいろな動きがあることは想定しつつも、
上記の報道記事の一連の流れに対して真逆な発言を、それも選挙最中にすることは決して許されない。
村井知事に相当な圧力がかかったものと推察されるが、絶対に基本方針を歪めてはいけない。

「科学的な見地により、ILCに最も適した実験サイト」を決めることが重要なのであって、このことはこの度改編されたILC設計チームのチーフであるリン・エヴァンス氏も政府要人にその旨を申し伝えている。

もしそこに政治力が介入し、歪めることがあったとしたら、わが国は一気に国際社会から信用を失ってしまうだろう。

かつてITERの実験サイト誘致の時に研究者は苦い経験があったと聞く。
二度と同じ轍は踏まない。その覚悟がこれまでの活動に現れていると私は感じる。

また、ILCがここまで辿りついたのは、逝去された椎名素夫氏が政界・経済界・学術界をコーデイネートし、慎重にかつ大胆にまとめ上げてきた功績が大きい。現在もその遺志は自身が創設した国際政治経済調査会(PSG)に受け継がれている。

国会議員の超党派で構成されているILC推進議連の席で、比例当選した本県選出の与党議員がILC誘致は出身の地域の皆が大いに期待してるとの場をわきまえない不見識な発言をし、即座に小柴先生に一喝されたと聞く。地域エゴを軽々と口にする問題ではない。

ILCという国際プロジェクトとして掛っている期待と、これまで関係者が注ぎ込んできたエネルギーは果てしなく重いのである。その汗と努力に敬意を持っていれば、軽率な行動などできないはずだ。

ましてや国政選挙の一選挙区の勝敗に天秤にかける次元の問題ではない。

分かりきっている政治力をこの時節に振り回すことは驕り以外の何物でもない。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☁| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする