2012年01月19日

被災地と後方支援基地(2)

遠野市では「遠野方式在宅ケアシステム」と「地域ICT遠野型健康増進ネットワーク事業」について調査。

遠野市は東日本大震災の発災時から沿岸地域への後方支援基地として、物資の供給をはじめ大きな貢献をしているところだが、今後、沿岸地域への保健対策についてもICTを活用したネットワークを延長活用したいとの構想を持っている。

「在宅ケアシステム」は耳と紙からは情報を得ていたが、実際に『病院の出前』の仕掛け人&責任者である貴田岡 博史 県立遠野病院長の話を生で聞いて、システムの深淵なるものに驚いた。

特に訪問診療の中に 医療・介護・福祉を一体的に進めていくのに徹底的にセクショリズムを廃したこと。廃するというよりも、目的を達成するために現場で課題を解決していくうちにお互いが努力を重ねた結果、そうなったという印象である。


いままで自ら調査してきた広島県のみつぎ病院、藤沢町の町民病院(現在は市民病院)の例をみても、医療側から理念を持ちアクションを起こしていかないと成功しないことは明白だ。

貴田岡院長が県立病院の医師の身分で自治体と一緒になってここまで情熱をもって継続していることに頭の下がる思いだ。


国の医療政策が在宅へと流れを強めている中で、県の医療局も地域病院のあり方について、地域のニーズにあった病院のあり方を真剣に模索すべき段階に入っている。

地域医療に資する人材の育成、命と健康を守る「保健部福祉部」や行政ネットワークを所管する「地域政策部」、県も部局の枠を越えた本腰を入れて対応する必要があると考える。
posted by 飯沢ただし at 11:24| 岩手 ☁| Comment(2) | My Inspection 【視察日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする